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バレンタイン和菓子(銀座)

バレンタインの時期らしい、恋にまつわる菓銘をもつお菓子のご紹介。銀座の清月堂本店と源 吉兆庵からお届けします!

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2011年のバレンタイン和菓子はこちら。

「和菓子は五感の芸術」とも言われますが、そのうちの「聴」は、お菓子につけられた銘(名前)のこと。お茶席などで用いる上生菓子の菓銘には、宮中の行事や和歌にちなんだものなど、理解するのに知識が必要なものもあり、それが楽しみであると同時に、和菓子の敷居の高さとなっているのかもしれません。今回は、もっと菓銘を楽しんでいただけるよう、恋にまつわる菓銘を持つ和菓子をご紹介したいと思います。バレンタインには、相手を想う気持ちを、菓銘に託してはいかがでしょう。

清月堂本店の「おとし文(ぶみ)」

おとし文
「おとし文」
口どけのはかなさでせつない想いを表現しています
まずご紹介するお菓子は、創業約100年の銀座の老舗、清月堂本店の「おとし文」です。おとし文は、平安時代、身分違いの恋をした女性が、そのせつない恋心をしたためた文をそっと落として密かに想いを伝えようとしたという、その気持ちを表したお菓子。ホロホロとした食感が、ほのかに人を想う心と似ているところからの命名です。

当初は、文をしたためた巻物を思わせる棹形で販売されていたのですが、後に食べやすい一口大を作ったことで一層の支持を集め、今では同店を代表する銘菓となっています。「一代一菓」を家訓とする同店3代目が、昭和50年頃に創作。黄身餡独特の臭いを抑えるために、風味のよい和三盆糖が加えられた、口溶けのよい黄身しぐれです。通常、黄身しぐれというと、黄身餡が外側になることが多いのですが、おとし文は黄身餡をこし餡で包んで蒸しあげた珍しいもの。

また、バレンタインの時期には、通常のおとし文と共に、桜色のおとし文「麗(うらら)」をセットにしたものが、「恋しぐれ」という名で登場します。「麗」は、中餡に刻んだ桜葉の塩漬けを、外側の白餡に刻んだ桜花の塩漬けを練りこんだ、春の気配がするお菓子です。

源 吉兆庵 銀座店(銀座)の「恋する和菓子」

恋する和菓子
銀座店限定。
「恋する和菓子」で
菓銘も堪能
次にご紹介するお菓子は、2005年11月に、現在の場所に移転オープンした源 吉兆庵 銀座店が、そのオープンに合わせて開発し、銀座店2階の特選和菓子売場でのみ販売している「恋する和菓子」です。これは、小山薫堂氏著『恋する日本語』中で紹介されている、恋にちなんだ日本語から選ばれた、6つの言葉をイメージして作られた創作和菓子です。

パリやニューヨークを始め、積極的に海外へ出店している同店ならではの、和洋が融合した「恋する和菓子」。赤コショウを飾ったチョコレートケーキ「焔」(ほむら:心中に燃え立つ激情にたとえた炎の意)や、バラ風味のゼリー「恋水」(こいみず:恋のために流す涙の意)、ココアと黒豆、ブランデーとコーヒーの2層からなる、ようかん風のお菓子「終夜」(よすがら:一晩中の意)など、現在全6種類です。

次ページでは引き続き「恋する和菓子」と、店舗情報をご紹介します>>

更新日:2007年01月22日

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