文章:井上 明(All About「そば」旧ガイド)
桜の名所で、旨いそば。ますや

▲見事な高遠閣と桜
古くから伊那の要所であった高遠にあった城は、明治4年の廃藩置県のあと民間に払い下げられ、旧藩士たちが桜を移植して城址公園として装いを新たにしたそうです。
タカトオコヒガンザクラという種類は、そのころ植えられたもので、樹齢130年を数える古木をはじめとして、現在ではなんと1,500本もの樹林となっています。高遠城址は、長野県の天然記念物となっているほか、日本さくらの会のさくら名所百選にも選ばれた、まさしく「天下第一の」桜です。
標高が高いこともあって、街中の桜の名所とちがって、江戸の桜の盛りから3週間位遅れて満開を迎えるところと、雄大な雪景色の南アルプスを背景に心ゆくまで桜の花吹雪を楽しめるスポットとして、ますます人気が高まってきた高遠です。
2007年は、4月17日ごろに満開を迎え、例年のように見事な様子だったそうです。ますやのご主人である守屋さんからそれを聞いた私は、いてもたってもいられず、4月19日に築地からクルマを飛ばして、まだところどころに雪の残る国道152号線を駈けあがって、一路高遠をめざしました。

▲高遠への道は、雪がまだ残っていた