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更新日:2002年01月26日

こね鉢をオーダーするとしたら、そんな夢を見てみた 理想のそばこね鉢カーブ

編集部 All About 写真

友人達がセンの原木を共同購入して蕎麦鉢を自作するという。羨ましい話なのでちょっと癪だが、自分ならどんな鉢を制作するか夢みてみた(図面つき)

文章:井上 明(All About「そば」旧ガイド)
栃でもセンでも、原木を一本買ってきて、仲間と一緒に「MY蕎麦鉢」を作ろうと計画している友人がいる。なんて贅沢なんでしょう。

で、どんなカーブにしたらよいかと訊ねられたので、日ごろから鉢に関して思うところを図にしてまとめてみた。こんな鉢ならきっと、水回しがもっと上手になるんだろうなぁと思いながら、友人のためにラフスケッチを起こしてみた。





■鉢に求められる機能


 □両手で粉をダイナミックに動かしつつ、その勢いで水を「散らす」という場を提供する
 □粉体は、鉢の内部をくまなく動きまわるのが理想で、縁の僅か手前から運動に急制動がかかり、粉体が外に飛びだす(OB)ことがない形状になっていること
 □水を散らすにあたっては、底面ができるかぎり平面に近いカーブであり、かつできる限り広い面積をもっていること
 □この形状は、単に上から体重をかければよしとするウドン専用鉢とは異なる(ウドン専用鉢が切りたっているのは、偏平なフォルムにする必要がないため、スペースファクタを重視している故と考える)
 □しかし、完璧な平面ではなく、鉢の清掃等の状況を考えると、水勾配程度の傾斜は欲しい
 □中心から縁にむかっていく局線は、基本的には放物線でいいのだが、フチに至る手前で急峻に立ちあがって、粉体のOBを防ぐ仕様としたい
 □鉄砲(体重をかけて、麺帯を向こう45度に抑えつけながら練りこむ技)、菊練り(麺帯を円運動させながら、向こうから麺帯を起こす時に、片手で麺帯の一部を中心に折りこみ、玉の中心に菊の文様状の襞をつけていく練りの技法)の妨げとなるので、絶対高は、粉体アンチOB特性を滿たすだけにとどめ、可能な限り低く抑える

こんなことを考えました。
いつもは、安価なステンレスのこね鉢で打っている私ですが、時折プロの環境で打たせていただくこともあるわけです。プロ用といってもそれこそ様々で、自分なりに打ちやすく感じているのは、いまここに示したような仕様となっているというわけです。


さて、皆さんの理想の鉢って?


ところで、プロが鉢を頼むときは基本的にすべて特注品なのだそうです。ここで疑問があるんですが、そのカーブはどうやって指定するんでしょうかねぇ。いくつかサンプルに触って打ちあわせるのかな?まさかクレイモデルを起こすなんてことはしないだろうし…

どなたか御存知でしたら教えてください。

築地そばアカデミー川越そばの会へ日月菴へ胃之上食堂へ

(執筆者:井上 明)

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