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普段はお目にかかれない、蕎麦屋の釜を覗いてみる そば屋の釜の中

世間には、そこいらにたくさん転がっているのに、中々お目にかかる機会に恵まれないコトがある。蕎麦屋の釜底なんてぇのもその一つですかね。そのミステリーゾーンをレポート

執筆者:井上 明

釜洗い
世間には、そこいらにたくさん転がっているのに、中々お目にかかる機会に恵まれないコトがある。蕎麦屋の釜底なんてぇのもその一つですかね。
釜洗い
お蕎麦やさんは、当然のことだが毎日釜を洗う。閉店まぎわ、お客さんがいなくなると、釜の番をする釜前(かままい)さんは釜の外側から掃除をはじめるのだ。

蓋やら、銅壺(どうこ)の周囲や、釜の外側などを一所懸命に洗う。でも、暖簾を出している間はお客さんが入ってくる可能性があるわけだから、釜の火は落とせない。

釜の湯をぐらぐらと沸かせた状態で掃除をはじめるのである…。

なお、釜前さんとは、アメラグでいうとクォーターバックのような存在。お店の指揮系統をすべて握っている司令塔である。大抵その店のご主人が相務める。
釜の底
蕎麦屋には、いろんな符牒がある。「ご都合~」もその一つである。

フロア係の花番さんからこの声がかかると、もうお客さんが途切れたから暖簾をおろして看板にするというかけ声である。

釜前さんは、この声を聞くと釜から湯をすべて汲み出し、釜の底までブラシで洗う。一日の仕事を終えた釜に、感謝の心をこめるのである。

すっかり磨かれた釜は、余熱であっというまに釜の肌が乾いてしまう。それを確認したら、翌日のために水を張って、長かった蕎麦屋の一日が終わるのである。

釜に水を張っておくのは、万が一にも空だきしたら一発で釜が毀れるからで、翌朝も釜への点火の前には、必ず蓋をあけて確認してからの着火が励行されている。

この釜は72Lであるそうだ。四斗釜というわけだ。


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