カフェで本格「山形ラーメン」の驚き
昭和通りに面した、真っ赤な扉のオープンカフェ……なのですが、入り口にはおよそカフェらしからぬ「山形冷やしラーメン」の立て札。下に書かれた「八七家」の文字は、いったい何のこと?
このPour cafeのオーナーは、かつては浦安でラーメンの屋台を営んでいたのです。八七家は当時の屋号。というわけで、さっそく名物料理「山形水ラーメン」(800円)を注文してみました。
山形のご当地ラーメンである「冷やしラーメン」をアレンジした、斬新にして完成度の高いラーメン。ユニークなトッピングは「だし氷」。単なる氷ではなく、だしを凍らせることにより、食べている途中でぬるくなったり薄くなったりせず、最後まできりっと冷たいおいしさが楽しめるのです。
(余談ですが、鎌倉の名店カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュで初めてアイスコーヒーを飲んだとき、グラスの中にコーヒーを凍らせた氷が入っていることに感動しました。こちらも最後まで水っぽくならずに、おいしいアイスコーヒーを味わうことができます)
驚いたのは、このだし氷をあえてスープより薄めに作っているということ。
「もとが濃厚なスープなので、最後にこの氷が溶けて少しだけ薄まり、飲み干しやすくなるよう工夫されているのです」と店長さん。ただの氷では薄すぎる、スープと同じでは濃すぎる…というきめ細かなこだわりに脱帽です。