
ひたむきな想いのコクを抽出する
ドーナツ・ドリッパーは完成までに5パターンの試作が試みられました。うつわの傾斜の角度、穴の大きさ、内側の構造などに改良を重ねたほか、素材も美濃焼の白磁、ハードメイプルの無垢の木に決定するまでにはさまざまなアイディアが。完成までの過程では、イベント期間中、高崎哲学堂でいっしょにコーヒーを点てている吉浜美保さんのコメントが欠かせなかったそう。

今後も、器の色を変えてみたりメイプルをほかの木に変えたりと、さまざまなヴァリエーションが展開できそうですが……
「もう、このままずっと変えないほうがいいと思っています。プロのデザイナーとして活躍する山口さんも、これは想いがそのままかたちになったものだから、余計な手を加えないほうがいいとアドバイスしてくれました」
おいしいコーヒーへの想い、コーヒーを淹れる行為の中にみつけた楽しさ、豊かさ。ドーナツ・ドリッパーには、そんな想いが薄まることなく、雑味を出すこともなく、シンプルにストレートに、かたちとなって抽出されているのですね。
▼ドーナツ・ドリッパーはAllAboutスタイルストアでも購入できます。
「ウェグナーに座ろう」は10月28日まで
10月の高崎哲学堂では、全国から取り寄せたとびきりおいしいコーヒー豆を挽き、このドーナツ・ドリッパーを使って抽出するコーヒー(450円)を、ウェグナーの椅子に腰かけて飲むことができます。もちろん、お菓子や紅茶の準備も万端。
この日私が淹れていただいたふくよかな一杯は、貴重な「恵文社ブレンド」。本好き、雑貨好きの人にはおなじみの京都・
恵文社が、全国のさまざまなコーヒー豆を飲みくらべた末に、高崎で若いご夫妻が2006年にスタートした小さな自家焙煎コーヒー店
tonbi coffee(トンビコーヒー)にオーダーすることを決めた、恵文社だけの特別ブレンドです。

次回のAllAbout[カフェ]では、このtonbi coffeeと、もう1軒、高崎で落ちついた快い時間が過ごせるカフェ、jam
jam(ジャムジャム)をご紹介しますね。秋の休日の1日、高崎へ足を運んでみてはいかがでしょう。日が暮れてからの高崎哲学堂も、昼間とはまた違った風情があるそうですよ。
※高崎のおみやげには、気鋭の若手職人が営む和菓子店「
微笑庵」で、ブルーノ・タウトをしのんで作られている銘菓「多宇登慕情(たうとぼじょう) 」をおすすめします。
高崎デザイナーズアクト第1回企画展「ウェグナーに座ろう」
高崎のカフェ
tonbi coffee(トンビコーヒー)
青空を旋回するトンビを思わせる味わいの自家焙煎コーヒーと、評判のスイーツ「バナナパンビー」。群馬県高崎市に誕生した、おいしいコーヒーの発信地です。
jam jam(ジャムジャム)
若いご夫婦二人が営むセンスの良いカフェは、パスタのランチが人気です。雑貨と家具に囲まれて、落ちついた時間を愉しむ場所。おいしいコーヒーを前に、ひとりの読書にも。