マスター・オブ・ワインと「相性料理」
最近の記事でも扱ったが、世界中に現在300人以下というワイン界最高レベルの資格が「マスター・オブ・ワイン」。1988年にオーストラリア人として初めてこの資格を取得したマイケル・ヒル=スミス氏が来日した。彼は従兄弟のマーティン・ショウ氏と共同でワイナリー『ショウ アンド スミス』を運営する一方、ワインコンテストの審査員や企業のワインコンサルタントを務めるなどワイン評論でも第一線で活躍している。
今回、ヒル=スミス氏がオーストラリアのワインについて説明し、12本のワインを選んで『ラ・トゥール・ダルジャン』ソムリエの森覚氏とともに講師として試飲解説……オーストラリアのワイン振興にあたる政府機関ワイン・オーストラリア日本事務所がワイン業界人向けに主催した、オーストラリア産ワインのセミナーでのことである。シャルドネを6本とシラーズを6本。どれもオーストラリアの多様性や先進性を象徴するようなワインだった。
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| オーストラリア大使館のセミナー会場に業界人が集まった |
この記事の写真はすべて『ランドマーク・オーストラリア』テイスティングのものだが、ここからお話するのは、ショウ アンド スミスのワインを輸入するファームストンがその前日に開いたセミナー『家庭の食卓にオーストラリアワインを』についてである。輸入元の協力で、私はヒル=スミス氏とともに彼のワインと日本の日常的な家庭料理を合わせセミナーで解説をした。「私はワインの専門家で、食の専門家ではないから……」と謙遜する彼だが、ワインと料理に関する洞察は鋭く深い。多くの愛好家が悩むテーマ「ワインと料理の相性」について、トップクラスのワイン専門家がどのように考えているのかをお伝えしよう。