中国茶/中国茶館・茶藝館・カフェ

池袋の隠れ家「梅舎茶館」

池袋の路地裏を入っていくと、そこには大都市とは時間の流れ方が違う茶館があります。10年前から続く茶館でほっこりしませんか?

執筆者:平田 公一

池袋の隠れ家「梅舎茶館」



池袋の路地裏にある隠れ家中国茶館


池袋の路地裏を入ると、建物の前に梅舎茶館の目印。両側に香港映画のポスターが張ってある細くて急な階段を登ると、そこにあるのがこれぞ隠れ家的茶館、「梅舎茶館」です。

ここ、梅舎茶館は、1999年11月にオープンした今年で10周年を迎える、東京では老舗の部類に入る茶館といえるでしょう。

窓際に備え付けられたカウンターとテーブル全部で12席の、とてもこじんまりした店内。台湾や中国で少しずつ仕入れてきたインテリアや小物があちこちに並んでいます。

オーナーの梅田さんは、1990年代前半もともとデザインの勉強をしにアメリカニューヨークに留学していましたが、その際、NYのチャイナタウンの地元のおじさんが集まる茶館で、皆が楽しそうに点心を食べたり、お茶をすすっている姿に感動し、いつかこんな気軽にお茶を楽しめるお店を開けたらいいなと思ったのだそうです。当時NYで美味しいコーヒーを飲める店は少なかったのですが、その茶館は、地元では美味しいコーヒーも飲めることで有名だったのだそうです。こだわり無く、いろんなことを楽しめる店、それが理想ですね。

帰国後、いったんは靴を作る会社に就職した梅田さんは、数年後、転職を考えて活動を始めたときに、NYの茶館を思い出して、「梅舎茶館」を開いたのだそうです。



店内には販売用の茶器や茶葉も


「梅舎茶館」とは、梅田さんのニックネーム「梅ちゃん」(本当はもう一つ「ヨーダ」さんという親しみやすいニックネームがあります。)の茶館というような意味。

本当に気軽にお茶を楽しめるのがこのお店の特徴。どの席に座っても、すでに電壺(中国茶を入れる電動ポット)にお湯がしゅんしゅんと沸いています。ちょっと反り返った木製のテーブルに座ると、手書きのメニューにぎっしりとお茶の名前が並んでいます。

このお店の特徴は、なんと言ってもメニューに茶の名前しかないこと。普通、茶館や茶藝館に行くと、お茶のほかにスイーツがあったり、ランチがあったり、あるいは夜になるとお酒も出てくるお店があったりしますが、この梅舎茶館は、とにかく中国茶と台湾茶をひたすら楽しんでもらうためのお店なのです。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます