花粉症などのアレルギーに改善効果があるという研究が公表された「べにふうき」については、過去数度
All About[中国茶]サイトでご紹介してきました(記事末の関連リンク参照)。
そもそも紅茶品種であるので、紅茶としては使われても緑茶として美味しく飲む工夫がされてこなかったこと、さらに紅茶としての需要がほとんどなかったので、まだまだ作付面積が少ないことから、べにふうきが一般化するまでにはいたっていませんでした。
ここにきてべにふうきをより一般化させようと、アサヒ飲料が中心になって取り組んできた成果が出始めています。今回はそんな状況のご報告をしたいと思います。
べにふうきへの取り組み
べにふうきについては、「
花粉症とべにふうき」でもご紹介したとおり、独立行政法人 農業技術研究機構 野菜茶業研究所などで、1996年から2000年にかけて、アレルギー予防食品開発のための基礎研究が行われたことで有名になりました。
この研究では、約40品種の茶葉について抗アレルギー作用を検定したところ、「べにふうき」の中に含まれる渋味成分であるカテキンの1種、エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3”Me)(通称メチルカテキン)や抗アレルギー成分のストリクチニンが、花粉症やアトピーなどのいわゆる「アレルギー症状」に対する改善効果をもつとことがわかりました。
この研究をさらに発展させるため、2001年には野菜茶業研究所を中心に、官民参加して「生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業」(生物系特定産業技術研究支援センター)によるコンソーシアムが形成されました。
コンソーシアムでの研究成果は2005年12月に「
茶の抗アレルギー作用を利用した食品の開発」として公表されています。
このコンソーシアムを中心に、さらにベにふうきに含まれるメチル化カテキンの基礎研究、さらには、べにふうきを利用した製品開発研究が現在も行われています。
「べにふうき緑茶」の販売
そもそも、べにふうきという茶の品種は、1965年に品種改良され、1993年に農林水産省・茶業試験場(現:独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所)が登録した品種です。これを育成している茶農家は非常にすくなく、一般に販売できるような状況ではありませんでしたが、メチル化カテキンの効果が一躍有名になり、生産量も徐々に増加しつつあります。
コンソーシアムで野菜茶業研究所とともに中心的な役割を果たしてきた
アサヒ飲料では、このべにふうきの生産量を増加させ、広く製粉として販売すべくさまざまな努力をおこなってきました。
特に作付面積の増加のために、九州鹿児島を中心とする個別農家との交渉や茶生産の管理にいたるまで、しっかりした体制を整えるとともに、製品としての茶飲料の開発にも力を注いでてきました。
この成果が現れ、一昨年から少量ですが「べにふうき緑茶」の販売をネットにおいて開始しました。さらに今年からは生産量が増加したため、一般量販店にも販路を確保する努力を行っています。
次のページでは、実際に飲んだ感想などをおとどけします。