中国茶/中国茶館・茶藝館・カフェ

茶館でランチを楽しむ 2 竹里館東京

「茶館でランチを楽しむ」その第二段は、東京麻布十番の竹里館。オリジリティー豊なプーアールのお粥やルーロー飯など、美味しくてヘルシーなメニューが揃っています。

執筆者:平田 公一

残念ながら、竹里館は2006年に閉館しました。この記事は過去の記事です。

「茶館でおいしいランチを食べたい」というシリーズ、第一回目は大阪西天満の「無茶空茶 館」をご紹介しましたが、今回はその第二段。東京麻布十番の「竹里館」のランチをご紹介します。

竹里館は、麻布十番にある台湾式の茶藝館。オープンしたばかりの時に、中国茶サイトでもご紹介したお店です。(「竹里館日本オープン」をご参照ください。)

台湾にある竹里館では、夜もお茶を使った料理が出されるなど、様々な魅力がいっぱい。東京でもそんなご飯が食べられると良いのになという声が高かったことから、せめてお昼だけでも、気軽にランチを楽しんでもらおうと、昨年の秋から、「中午套餐(Zhoug Wu Tao Can)」を始めました。

中午套餐の時間は、午前11時半から午後2時まで。メニューは現在3種類。茶館らしく、お茶を利用したヘルシーメニューになっています。

この3種類のメニューをそれぞれご紹介しましょう。




▼ プーアールお粥セット
一つ目がプーアールでじっくりと炊いたお粥のセットです。プーアールというとなんとなくかび臭いというイメージが強いお茶ですが、竹里館のプーアールは、ほんのりとあずきのような味わいのするプーアール茶。これを使ってお粥をおいしく仕上げています。丼一杯のお粥の上には、トッピングでシュウマイ皮の揚げたものが散らしてあり、お粥とのマッチングは最高。

中華粥は中身が無いとなんとなく飽きてしまうのですが、このプーアールのお粥はそれだけで味わいがあるので、全く飽きません。その炊き加減も絶妙。しっとりとしたヘルシーお粥に仕上がっています。

このセットは、お粥をメインにそれぞれの小皿に乗った「自家製のザーサイ」、「野沢菜」、「ひき肉の炒め煮」などが付いてきます。ザーサイは辛すぎず、塩辛すぎず、そのまま齧ってもおいしいもの。ひき肉の炒め煮は後ほど紹介するルーロー飯に使われているもの。

これにデザートと飲み放題のプーアール茶がついて800円(消費税込み)です。

 




▼ 中華おこわセット
次ぎに紹介するのは、中華おこわセット。普通お茶をメインにしている茶館だと、日本の場合は当然中華おこわのように手の込んだ料理を提供するのはコスト的に難しいのですが、竹里館では、全て手作り。

中華おこわは吟味されたもち米、豚肉、干し蝦、干し椎茸などを、時間をかけて仕込んであります。しかもこのおこわは、烏龍茶の茶葉入り。竹里館のおいしいお茶をそのままおこわに蒸しこんで、コクを出しています。

しかもこのセットには、竹里館特製の手作り水餃子がついてきます。この水餃子が特製である理由は、お茶で煮てあること。お茶の成分が混ざっていると、沸点が若干高くなるので、中までじっくりと火が通り、しかもお茶の味わいが染み込むので、とてもおいしく仕上がるのだそうです。しかも、中身は豚肉、ねぎ、白菜だけというシンプルで素材にこだわったもの。シンプルだけどおいしい一品です。

これにプーアールお粥セットと同じ付合わせ、もやしの漬物と、デザート、お茶がセットになって、900円(消費税込み)です。

 



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