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「べにふうき」のその後

花粉症に効くといわれる「べにふうき」。まだ緑茶としての生産がすくなく入手が難しいといわれています。そのため昨年は凍頂烏龍に人気が集中。今年はどうなのでしょう。その後を追ってみました。

執筆者:平田 公一

去年は「凍頂烏龍茶が花粉症に効く!」ということで、なぜか巷でとても盛りあがりました。そもそも、凍頂烏龍茶がもてはやされた背景には、「べにふうき」という日本のお茶が、花粉症に非常に効果があるという研究が公表され、同様の成分が凍頂烏龍茶にも多少含まれているということが判明したからでした。

本来なら凍頂烏龍茶ではなく、「べにふうき」に人気が集まるはずであるのに、残念ながら「べにふうき」というお茶がまだ量産できる状態にないことから、少しでもいいから効果を試したいということで、凍頂烏龍茶にどどっと人が押し寄せた結果になり、どうでも良いような安い凍頂烏龍茶や、通常の品種と違うお茶、はたまた、凍頂烏龍茶とは呼べないお茶まで、凍頂烏龍茶として販売されるなど、その弊害があちこちで表面化し、純粋なお茶好きはそのあおりを受けるというひどい状況になってしまいました。

それについては、ガイド記事で噂ばかり先行している状況に釘をさしたつもりでいますが、それでは、本家本元、凍頂烏龍茶に比べて、数倍以上もアレルギーを押さえるカテキンの含有量が多いといわれる「べにふうき」は、現在どのような状況なのでしょう。

その後の状況を追ってみました。


そもそも「べにふうき」って?

去年の記事にも書きましたが、「べにふうき」は、独立行政法人 農業技術研究機構 野菜茶業研究所で育成され、1993年に命名登録された茶葉です。この茶は、もともと日本の「べにほまれ」と中国系の「ダージリン」を交配して作られた紅茶用の品種の茶樹です。

べにほまれ自体は、非常に歴史の古いお茶で、日本でも紅茶を作ろうという試みが行われた昭和初期の時代に、多田元吉という人がインドから持ち帰った種子を育て、その何世代目かに出来あがった優良な改良品種です。アッサム種と呼ばれる大きな葉のお茶の木がベースになっており、従来の日本茶に比べてカテキンの含有量が多いことから、緑茶としては飲みにくく、紅茶用とされてきたものでした。

べにふうきが花粉症に効く理由

くわしくは、このガイド記事をご覧ください。

簡単に言ってしまうと、「べにふうき」に含まれているカテキンの1種、エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3”Me)(通称メチル化テキン)や抗アレルギー成分のストリクチニンが、花粉症やアトピーなどのいわゆる「アレルギー症状」に対する改善効果をもつということです。

メチル化カテキン の含有量については、右図のように考えられています。 凍頂烏龍といわれたのは、青心大有だと思われますが、これをみると、本道はべにふうき、べにほまれだと思われます。


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