インド洋に浮かぶ小さな島スリランカ。紅茶が好きな人には、その地形が紅茶のしずくにも見えてこないでしょうか。
スリランカで生産される紅茶は「セイロンティー」として日々親しまれています。セイロンティーは産地によって香りや味、水色などが異なり、実に個性豊かな紅茶です。
スリランカ大使館のハシタ ディ アルウィス公使参事官によりますセイロンティーのセミナーから、「スリランカとセイロンティー」と、「個性の異なる魅力的な紅茶を生み出す6つの産地」について2回に分けてご紹介します。1回目は「スリランカとセイロンティーについて」です。
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| 茶の新芽と2枚の葉(一芯二葉)を手摘み。 |
紅茶はスリランカの主要輸出品
スリランカは紅茶の従来製法であるオーソドックス製法による製造輸出国では世界一。東西貿易に有利な交易ルート上にあり、沿岸部は平地、内陸部は山地。紅茶を生産する上で必要な気候条件が備わっているうえ、熟練労働者も多い。さらに140年にわたる紅茶生産技術を培ってきていることから、スリランカは多種多様な名産紅茶があります。
紅茶はスリランカの主要な輸出品で、総輸出収入の15%になります。農産物輸出品目のなかで紅茶は約80%を占め、GDPの2.5%が紅茶です。
スリランカ紅茶の歴史とジェームス・テーラー
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| 年間約32万トンも栽培され、100カ国以上へ輸出されるセイロンティー。 |
約150年前、スリランカの主要農産物は紅茶ではなく、コーヒーでした。1869年、赤さび病で知られる害虫の大発生でコーヒープランテーションは壊滅的打撃を受けました。スリランカの人たちはそのような時期に栽培され始めていた紅茶を天からの賜りものと受け止め、イギリスの統治下、イギリスの指導で紅茶栽培が発展していったのです。
スリランカの紅茶産業を語る上で忘れてならないのはスコットランド人のジェームス・テーラーです。彼は、1867年、スリランカで始めて商業ベースでの茶栽培開始。約7.6ヘクタールのルーラコンデラの農園から紅茶を現在におけるスリランカの主要農産物へと発展させました。テーラーは生涯独身であり、スリランカの人々はテーラーを紅茶と結婚したといったそうです。
世界100カ国以上に輸出されるセイロンティー
スリランカは中国、インド、ケニア、に次ぐ世界第4位の茶生産国で、年間、約32万トンの紅茶を栽培しています。これは世界の全生産量の10%になり、100カ国以上へ輸出されています。
スリランカ紅茶局(スリランカティーボード)では2ha以下の茶園を小規模茶園と規定していますが、生産面積の40%が小規模茶園にあたり、また、国内の紅茶生産量のうち小規模茶園でつくられる紅茶が70%です。
100%純正セイロンティーの証「ライオンロゴ」
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| スリランカ紅茶局認証の「ライオンロゴ」。 |
紅茶の缶などに写真のような「ライオンロゴ」を見つけたことはないでしょうか。これはスリランカ紅茶局が認証するロゴです。ライオンロゴをつけるには、スリランカ紅茶局の一定基準を満たさなければなりません。
それは、100%純正のセイロンティーであること。そのセイロンティーが100%スリランカ国内でパッケージされていることという2点。日本で売られているライオンロゴの付いた紅茶は、さらに日本の安全基準をクリアして輸入されています。
2回目はスリランカの紅茶産地と最近のセイロンティーについてご紹介します。
■協力・写真提供
スリランカ大使館のハシタ ディ アルウィス公使参事官
スリランカ大使館