パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

極上の笑顔と幸せな仕事 パン焼き小屋 ツォップ

千葉県松戸市のBackstube Zopf。早朝から焼きあがる250種類以上のパンに加えパテやペーストも揃う。店長ご夫婦の極上の笑顔。こんなハッピーなパン屋さんてなかなか、ない。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

1Zopf  2Zopfのパン達  3店長インタビュー


店長の伊原やすともさん

そのすごいパン屋さんの噂はオンラインでわたしのもとに届いたのでした。 Backstube Zopf (パン焼き小屋ツォップ)
千葉県松戸市にあります。なにがすごいかと言うと…



すごい【1】
早朝に訪れたのに、たくさんの種類の焼きたてパン達が店内に溢れていました。 それもそのはず。作業の開始は夜中の2時。もう40年近くも続いているそうです。
すごい【2】
多国籍で250種類以上もあるパン達。数種類の酵母と粉を組み合わせて焼かれています。 酵母には、Zopf酵母といって裏庭の葡萄から採取した16年ものもあります。 パンの大きさもいろいろ、好みに合わせて選べます。
すごい【3】
手作りのサンドイッチの具、パテやペーストが素晴らしい。きっと何かヒミツがあるに違いない。
すごい【4】
ステンドグラス、木の壁一面の飾り棚とパン、暖かい灯り。小さなビストロのような落ちついた雰囲気。 こんなセンスのベーカリーってなかなかないもの。
すごい【5】
元気な店長ご夫婦の、そしてスタッフの笑顔、歓談。仕事が好きで楽しくてたまらないその様子。 本当に笑っているから、こちらまでハッピーな気持ちになるのです。

いかがですか。気になるでしょう? それでは店長の伊原やすともさんへのインタビューを交えながらZopfの魅力を解明してゆきましょう。

Zopfの誕生

Zopfは2000年11月にリニューアルオープンしました。
36年前に創業したパン屋さんが 二代目のやすともさんに本格的に引き継がれたその時のことを、彼はこう言います。
リニューアルにあたっては、今まで築いてきたものを大切にし、且つ
自分達のやりたい夢に向って 活力を奮い起こしました。
よくあるじゃないですか、「息子の代になったらカッコばっかりで あの店良くなくなっちゃったわね」なんてこと。(笑)
とかく言われがちですからね、緊張しましたよ!


でも結果は大成功。リニューアル後、現在に至るまでの短い間に、これほどまで皆に親しまれるとは、 と彼は嬉しそうに語ります。


確かに以前よりずーっといっぱいのパンを焼くようにもなりましたが、
私自身どこか修行に行ってきたとか、 製法をがらりと変えたとかそんな変化をしたわけでもないのですから、 このリニューアルの成果には、当事者が一番驚いていたりします。


私は同じパンを焼いている訳ですよね、でもやっぱり違うのでしょうね。 それは内装の配置やパンの陳列方法、照明の種類、パンの種類やバランス、 スタッフの応対といった細かな部分にまで、影響されるのだと痛感しています。


次のページではZopfのパンについてご紹介しましょう。



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