ラーメン/近畿のラーメン

熟成細麺 宝屋@京都先斗町

「京都先斗町」と聞くと東京在住の私でもワクワクする、そんな夜の街である。そこに舞妓さんも食べて帰るというラーメン店があった。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

京都の先斗町(ぽんとちょう)と言うと♪富士の高嶺に降る雪も~京都先斗町に降る雪も~雪に変わりはあるじゃなし♪というお座敷小唄を思い出す。子供の頃に聞いた歌だがなんとなく胸をワクワクさせる響きがあった。幼心に「一度行ってみたい」などと考えていたのかもしれない。そんな数十年前の思いがかなったのである。でも来たのは「ラーメン店」である。



街並みにフィットした外観と内装

宝屋
「宝屋 先斗町」の外観
先斗町(ぽんとちょう)は京都を代表する花街で、夜遊びスポットでもある。三条駅から行くと、その入り口近くにあるのが「宝屋 先斗町店」。夜のみの営業なので暗がりで撮った写真で失礼。

ラーメン店という雰囲気ではなく、場所に合わせた作りになっているところがいい。店内に入ってもその雰囲気は損なわず、店員の元気良さと接客が心地よい。


先斗町店限定の新味がお薦め

宝屋
新味すましラーメン 850円
「宝屋」は京都を中心に7店舗あるがチェーン店という表現は正しくない。それぞれの店に味を作る店長が存在し、各店舗それぞれでスープを炊いているからだ。通常なら7店舗にもなると、セントラルキッチンでスープを一括生産し、コスト削減と品質の安定化をはかるものだが、どの店舗も店長のクオリティが高く、まるで同じスープを使用しているかのような安定差がウリだとか。

そして、各店舗ごとに別の部分で個性を出しているわけだが、ここ「先斗町店」は店長のフレンチ経験を活かして作った“新味すましラーメン”が人気だ。スープはコンソメのように丁寧に取った清湯で粗挽き胡椒を浮かせてある。

具は、鶏つくねとゴボウの素揚げと異色の組み合わせ。鶏つくねはちゃんと仕事されており、実にウマイ。ゴボウはビジュアルと風味担当か。さらに驚かされるのがモツァレラチーズやベーコン。これらのトッピングも洋風のアプローチながら、見事に「ラーメン」として完成させているところが凄い。

麺は長野の製麺所と何度も何度も試行錯誤して作ったという特注平打ち麺。つるつるしながらもあっさりスープをうまく持ち上げて、うまさを十分引き連れてくる。先斗町で飲んだ後はもちろん、飲む前でも、いや、これを食べに行くだけでも十分かも?


<店データ>
■熟成細麺 宝屋 先斗町店
所在地:京都市中京区石屋町122-5
電話: 075-222-2778
営業時間:17:00-翌2:00
定休日:水曜
地図:Yahoo!地図情報

宝屋ホームページ

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