ラーメン/東北のラーメン

東北5県を経由して7杯食べてきたラーメン紀行 “奥の細道”日帰り7杯の旅

新幹線の「こまち」と「つばさ」を利用して、東北5県を経由し、秋田・山形の有名店でラーメンを食べてくる日帰りの旅です。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

このルートはテレビチャンピオンの第7回ラーメン王である佐々木晶さんが実践したコースです。食べた店は若干違いがありますがこのコースの発見は素晴らしいと思い、そのルートを教えていただいた次第です。今回、回ったお店は私が長い間、宿題にしていた地方の有名店です。遠いのと、鉄道に詳しくない私にはどうやって行ったらいいのかさえわからずに、宿題は決して片づくことがなかったのです。それが一日にして、かなりクリアになったのですから恐れ入ります。だいたい、地図を見て検討もしていないのでこれらのお店が一本の線で結ばれているのさえまったく気が付きませんでした。お見事。佐々木さんに感謝。

【一杯目】伊藤@角館(秋田) そば500
まずは、コマチ(秋田新幹線)で角館へ。「伊藤」があるから角館にも新幹線が止まるようになった、というのは嘘ですが、ラーメン好きなら、ここへ行くためだけに「コマチ」に乗ってもいいくらい。それほどに個性の強い面白い、そして美味しいラーメンでした。
暖簾も看板もないお店なので目の前に着いても本当にわかりません。皆さんにも迷っていただきたいのですがせっかくなので写真(といってもこれも佐々木さん撮)も載せておきましょう。これを見ないで住所だけを頼りに行く人は到底、たどり着かないでしょう。住所表示もなければ、暖簾も看板もない普通の家なんですから(笑)。

結構知られたお店だと思って行列していたら行動予定が狂う、と思い、他の場所の見学もせずに店の前で開店を待ちました。陽が当たるので道路を挟んでその反対側で約30分ほど。でも、こんなに簡単に見つかるのだったら、駅周辺で見学でもしてくりゃ良かった、とちょっと後悔もしました。しかも、5分前になっても何の変化もないのです。お客さんも来ないし。そして、時間になっても・・・・。

夏休みか???と心配しながら家の中に入ってみました。すると、ラーメン屋さん風のカウンターがあり、そこで店主が新聞を読んでいました。「今日は開けるのでしょうか?」とおそるおそる聞くと「おっ、もうそんな時間か。どうぞ」と言ってくれました。良かったぁ~。でも、人気店なのかと思ったら誰も来ないのね。
自家製麺の無化調スープ。スープを活かすために具は葱だけ。(写真は肉そば) メニューは、そばと肉そばの2種類のみ。麺はラーメン本の写真で見ると手打ちの多加水のような麺に見えますが食べてみると(変わったのかな?)どちらかと言えば沖縄そばのような、ボキボキ噛む音が聞こえてきそうな麺。生茹で?とも思えるような独特の麺でした。でも、むしろ個性があってこれは私好み。ただ、近所の人はもしかしたらダメなのかも?だって、30分くらい、誰も来ないんです。地元では人気店ではないのかも?実際に話を聞いたら、毎日そんなには数が出てないようです。

スープは結構ダシが効いた濃厚スープ。油も多い。なんか、こう、とっても印象に残る一軒、一杯でした。ここに来れただけでも今回、秋田に来た甲斐があった、というほど。実際、駅へ向かって歩きながら、ふと店に戻ってもう一杯食べたくなりました。随分、引力のある店です。

【DATA】店名:手打ち 伊藤 住所:秋田県仙北郡角館町金山下115-66 TEL:0187-54-3880 営業時間:11:00-17:30 休日:元旦 メニュー:中華そば500・肉そば650
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