能登と加賀
時折、素材収穫の現場についてご紹介をさせていただいている。野菜については八ヶ岳の農園、ジビエに関しては北海道の砂川、ワインについては小淵沢といった具合だ。
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| 小豆の能登大納言は特に有名だ |
さて、上記と比べてもこれ以上ない食材収穫の非日常が「漁」ではないだろうか。今回はたまたま縁あった
石川県は能登半島七尾市の外れにある
鹿渡島(かどじま)漁港で2月22日(月)の早朝に行われた定置網漁の様子をご紹介したい。
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| 能登 |
石川県は縦に長く、能登地方と加賀地方の2つに別けられる。そしてそれぞれが独自の長い歴史を持っている。金沢や山代・山中温泉に代表される加賀は言わずと知れた前田家の加賀百万石。そして能登は北前船で栄えた天領、幕府直轄地であったわけだ。人里離れた村々の家も重厚な門構えのがっちりとした重厚な邸宅が多く、質実剛健な風土の一端を垣間見ることができる。
石川県は5年前より谷本知事、そしてイノベーティブな県職員のもと、特徴ある能登加賀の食材を東京の流通ルートや飲食店に紹介する
継続した取り組みがなされている。意欲ある生産者は、個性ある商材を持って定期的に上京し、マーケットを開拓しており、ここ最近多くの飲食店においてメニューに「加賀野菜」「能登野菜」を見つけることができるようになった。また知る人ぞ知る話としては金沢大地の生産する
大豆は「エルブジ」で使われていたことが挙げられる。
さて、漁の話に戻るが私たちはワインや野菜、肉といったことにはそれなりの知識を持ち合わせているものだが、魚については意外に知らないことが多い。かつての私もそのひとりだった。確かに肉と違って季節や産地よって魚の名前は異なるし、味も調理法によって変わってくる。そして何よりやっかいなのは今の時代、魚の原型を実際に見る機会がとても少ないということだ。私とて切り身を見てそれが何の魚かすべて当てられるわけではない。
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| イカは特に鮮度が大事 |
その意味では時折出掛ける築地市場はとても貴重だ。最近は観光地化した向きもあるが、少なくとも私が平日9時以降に市場に入って、魚屋さんにあれこれと訪ねてもとても親切に対応してくれるし、魚も捌いてくれるところがほとんどと言っていい。
さて、漁の現場について話を移そう。