東京のレストラン

更新日:2009年07月31日

タテルヨシノ(芝)

パリでその実績を開花させ、日本でガストロノミーのエスプリを広める吉野建氏。夏を感じる優しい野菜料理にはひと味もふた味も違う、特別な料理でした。

喜界島

日本では46年ぶりという皆既日食が終わった。宇宙が生み出す偶然の現象と希少な時間を世界中が注目していたわけだが、あいにくの天候のせいでよく見えなかったところも多かったと聞く。その中でも鹿児島県の奄美大島は比較的よく見えたのではなかろうか。

私事で恐縮だが、兄が奄美大島は喜界島で小さなスーパーマーケットを営んでいる。46年ぶりに訪れたその時間帯は家族も従業員も店を閉めて空に見入っていたようだ。思いを馳せると古代の人々はそれを天照大神の岩戸隠れと思い、慌てふためきながら暗闇に包まれた天空に祈りを捧げたのだろうか。

喜界島についてはかつてはその存在すら、読み方すら知らなかった私だが、いつしかの焼酎ブームのおかげで随分と名前をみるようになった。喜界島の黒糖焼酎がその名前を少しは知らしめてくれて、何かとても嬉しくなったものだ。

その喜界島が生んだ稀代の料理人がこの方、吉野建氏だ。

フランス料理界でこの名を知らない方はいないだろう。フランスで星に一番近い男と言われながらも初めてミシュランの星を獲得したのは「HIRAMATSU」が獲得したあとの2006年。ヨシノは何故星を取れなかったか、と当時フランスのジャーナリズムを大いに賑わせたものだ。

さて、その後日本では芝パークホテル、汐留、そして銀座と出店を重ね、タテルヨシノの名はフランスからの逆輸入ブランドとして日本におけるフランス料理文化の普及に間違いなく貢献していることは疑いがない事実だろう。
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嶋 啓祐

フランス料理の楽しさを広めるため、レストランや食材、調理などの情報提供活動を行っています。

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