恵比寿
2008年の1月に友人と初めて訪れたときの料理は今もかなり記憶に残っているほうだ。カウンター越しに恵比寿ガーデンプレイス側の夜景がわずかに見えて、カウンターはプライベート感があり、テーブルやテラスもあり、使い勝手のいい夜のフレンチ、そしてワインバーとしての機能を併せ持つレストランだ。
オーナーシェフの森茂章氏は同じ北海道出身とあってカウンター越しにしばし食材談義が盛り上がったことを思い出す。
さつま揚げ風のシーフードのアミューズは食事の始まりを驚かすには十分だったし、甘酸っぱさのバランスが良かったマグロの網焼きは蜂蜜とマスタード味が隠された新鮮で味わい深いもの。バルサミコの風味のリゾットも上品さが漂い、蛸のマリネやバーニャカウダもひと工夫加えられており、例えばダイニングバーで食べるそれとは全く違う味だった。
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| 蜂蜜とマスタードのソースが決め手か |
さて、その森シェフとまさか神戸のフランス料理店
マツシマでばったり会うとは思ってもいなかった。レストラン・マツシマの松島シェフとは辻調理師専門学校のリヨン校時代からの付き合いで、今も時間を見つけてはお互いの料理を楽しむべく行き来するという。
そんな縁から久しぶりに森シェフの料理を楽しむことになった。恵比寿の西口から坂を上りきった辺りにあるモダンなビルの3階だ。上品なブラッスリーというコンセプトはいまひとつ理解できない面があり、また、アラカルトで深夜まで料理、ワインを楽しめるスタイルは恵比寿周辺では当たり前になりつつあるが、その料理の全体的なクオリティはその周辺のレストランに比べかなり高い部類に入るとみていい。
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| まだまだ進化する料理人かも知れない |
経歴も豊富だ。タイユバン・ロブションからフランスに渡り、モンペリエのジャルダン・デ・サンス、トゥールのジャン・バルデなどを経て、先日フードフランスにて来日したラ・ロッシェルの二つ星、
リシャール・クータンソーにおいても修行経験を積んでいる。
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