予約無しで行ける気軽さ
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| オープンなダイニングフロア |
だいたいの場合においてフランス料理を食べに行くときは、いついつ誰それと何人で、と予約を入れるのがいつしかあたりまえのことになってしまっている。どこに行こうかと考えあぐね、何を食べようかと思いをはせるのはとても楽しい。レストランの楽しみはそこから始まっていると言っていい。
しかしそうでない時もある。取引先と打ち合わせの後、うまい鴨を食べたい!!とか暖かいポトフが急に食べたい!!とかそういう衝動に駆られたときはどうするか?携帯でグルメサイトを検索するには微妙に手間がかかる(とても遅く感じるのは僕だけだろうか)。そんな時に予約なしでも歓迎されて、料理やサービスも安定しているレストランを知っていることは実は心強かったりする。そう、店のドアを押したときに「すいません、予約はしてないのですが。。。」と言わなくていいところのことだ。
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| 付け合せのリエットも美味 |
さて、今回の舞台は銀座は松屋デパートの裏。パリに本拠を置くホテルチェーンが昨年プティホテル『メルキュールホテル 銀座東京』を開業した。その一角にカジュアルなビストロが同時にオープンした話は昨年どこからか聞いた記憶があったのが、自分でたまたま近くを歩いていてその看板を発見。そこが今回ご紹介するビストロ・レ・シャンソンだ。
プティホテルのメインダイニング
ホテルといっても小さいながらハイセンスなホテル。旧来の日本のビジネスホテルとは少し違う。女性専用のフロアが用意され、部屋も決して広くはないが赤を基調としたセンスのいいインテリアでまとめられている。セキュリティも申し分ないようだ。
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| 熱々のココットでサービスされるラタトゥイユ |
さて、そのダイニングであるレ・シャンソンは当然ながら朝食からディナーまで年中無休でサービスが提供される。エントランス横にはガラス張りのワインセラーが用意され、右手のカウンターではビールを飲みながら話し込む外国人の姿も垣間見える。ダイニングは左手にハイバックのベンチシート、フロアはキッチンからすべて見渡せる非常にオープンな作りになっている。
料理は期待以上と言っていい。メニューを見る限り特段驚くべきものが並んでいるわけではないが、定番であるラタトゥイユは半熟卵とともにココットで現れる。ハモンセラーノもこの値段にしては上出来だ。ムール貝もある程度ボリューム感があり、白ワインのおつまみにはぴったりだ。同じくココットでサービスされた牡蠣とキノコのバジリコ風味は牡蠣の品質もさることながら取り込まれた食材がすべてちょうど良く重なり合い、シャルドネの白ワインとバジルの風味が食欲をぐぐっと加速させる。マグロのタルタルも鮮度良く食べ飽きることない微妙な味わいが食べ終わるまで続く。
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| バルサミコソースとの相性も抜群だ |
3500円と4200円のコースメニューもあるが、ここはアラカルトメニューを見ながらお腹の減り具合と合わせるワインを考えながら悩みたいところ。そのワインだが、5000円前後の個性的なワインが並ぶ気軽なものだが今ひとつ工夫の余地があるように思える。シャンパーニュはローラン・ペリエ。これは客室内のバーにもデミボトルが用意されている。またワインを部屋に持っていって楽しむことができるようだ。このあたりがホテルとしての個性、そしてフランス的こだわりというところだろうか。
女性一人でも気軽に
女性一人で食事をする風景も違和感がない。男同士カジュアルな接待であっても雰囲気を壊すことはない。気になったのはダイニングの蛍光灯。広いフロアに蛍光灯の灯りが広がると平面的になりすぎて食事を楽しむ気分を盛り上げ損ねることになりはしないだろうか。
帰りがけにシェフの貝塚眞氏にお会いした。特に著名なレストランで修行した経歴はなさそうなのだが、そんなことはまったく気にはならない腕前。とにかくうまい料理を作る料理人の顔は非常に晴れやかだ。
ちょっとつまみながら飲みたいな、と思ったときに一人でも仲間内でも出掛けられる"ちゃんとした"デイリーフレンチが銀座にあること自体が貴重かも知れない。
■レ・シャンソン
東京都中央区銀座2-9-4 メルキュールホテル 銀座東京2F
TEL/03-4335-1111(ホテル代表)
営業時間/朝食6:30~10:00
11:30~22:00(ランチ14:00LO、ディナー18:00~) 無休
アクセス/東京メトロ有楽町線『銀座一丁目駅』の出口11番出てすぐ。
地図は
こちらに。