フレンチ/東京のレストラン

関内に居心地のいいフレンチが開店! 開店!横浜ストラスブール

フランスはアルザスのグルメ都市ストラスブール。シェフが初めてフランスで修行した街でもあります。気持ちを込めた店内はあたたかさでいっぱいです。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

横浜と言えば中華街、山下公園、港が見える丘公園、外人墓地。横浜人に言わせると失笑されてしまうところしか、実は知らない私。いや、そういえばカレーミュージアムには行ったことがあった。3軒梯子してお腹いっぱい。せいぜいその程度。

そんな横浜素人の私に、茅ヶ崎在住の超グルメな友人から、是非にと誘われたのがこのストラスブール。23日にグランドオープンを迎える街場の小さなフレンチレストランだ。

開店前なので、自腹で食事をした訳ではない。なのに記事として取り上げるのは、それに足りる十分すぎるエッセンスがあったからだ。

開店前のレストランには当たり前のように花がある。ストラスブールもご多分に漏れず、お祝いの花エントランスで満開を迎えようとしている。店内はシェフを慕う友人知人達であふれ、開始時間30分遅れで到着したときには、もうすでに超盛り上がり状態だ。

受付を済ませると、僕はすぐに厨房を覗きに行った。余裕をもって作られたであろう厨房では若い料理人がてきぱきと動いているが、開店前特有のあたふたという様子がない。きっと段取りよく仕込まれているに違いない。新しいキッチンは光り輝き、こうした環境で料理に打ち込める若いスタッフは非常に恵まれているといえる。

その中に輝いている一人の女性がいた。聞くと昨年OLから料理の世界に転身し、パティシエとしてこのレストランに飛び込んだとのこと。その純白のユニフォームに包まれたフランス人っぽい容貌とともに、戦争状態のキッチンの中で明らかに光り輝く。


実力は未知数だが、ブッフェデザートとしてサービスされていたリンゴや洋ナシのタルト、ソルべなどは、繊細で、やさしさを感じられる味わい。経験がまだ浅いからこそ、この新しいレストランで、デザートといえばあの女性!と言われるように、無理せず、少しずつ存在感を高めていって欲しい。

厨房の隣に4人がけのテーブルがあり、そこはシェフのお任せ特別料理が、すぐ近くで楽しめる、とっておきのシェフズターブル。確かどこかのホテルにもあったような気がしたが、ライブ感溢れるダイナミックな空間になるに違いない。逆に言うとシェフの想像力が問われる、甘く危険な場所でもある
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