ゲームとビジネスニュース

更新日:2010年01月22日

売れないゲームが売れない構造

やれば面白いけれど、どうしても売れないゲームというものがあります。売れないゲームは、時に、中身とは無関係に売れないスパイラルに陥ることがあるのです。

面白くても売れないゲーム

売れないスパイラルの図
一度はまると、いかにゲームが良く出来ていても抜け出せない、そんな売れないスパイラルがあるんです。
売れるゲームはどうして売れるのでしょうか。面白いからでしょうか。売れないゲームはどうして売れないのでしょうか。面白くないからでしょうか。必ずしも、そうではありません。面白いのに売れないゲームだっていくつもあります。そんなタイトルが、ユーザーからは隠れた名作というような扱いでひっそり評価されていたりするんです。

売れないゲームというのは、時に、ゲームの中身とは無関係に売れないスパイラルに陥り、脱出できなくなることがあります。今回はそんな、売れないゲームがはまりこむ構造的な問題について、お話してみたいと思います。

新品ソフトは、利益が薄い

リンクとゼルダの図
出荷過多の為に値崩れを起こしてしまったゼルダの伝説 大地の汽笛。こういった状況はお店にとっては大変にマズイわけです。
売れないスパイラルをご説明するには、まず、ゲーム販売店のビジネスについて少しお話する必要があります。ゲームという商品はとても利益の少ない商品です。5本仕入れて、1本あまると、それで粗利が吹き飛ぶ、そんなイメージです。もちろん、値下げをして売ればさらに利益は厳しく、場合によっては大損しながら販売している商品もあります。

最近では、2009年末に発売されたゼルダの伝説 大地の汽笛が値崩れを起こしました。発売1ヶ月もたたずにほぼ半額で買えるお店も出現したほどです。このケースだと、お店はかなり損をしていることになります。

そんなことでは商売にならないだろうと思われるかもしれませんが、これはあくまで新品ソフトのお話。多くのゲーム屋さんは新品は薄利でさばいて、中古で利益を取る構造になっています。中古ソフトは、買取価格も販売価格も、お店が主導的にコントロールできるので利益を作りやすいんですね。

少し話がそれました。大切なのは、新品商品は利益が薄いということ。ですから、適切な数を仕入れて過剰在庫を持たないということはお店を運営していく上で、非常にシビアに考えなければいけない問題です。

この、余さず売らなければいけないということが、売れないスパイラルの大きなキーになります。
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田下 広夢

日本を代表するゲーム文化の認知と理解のためにフリーライターとして活躍中。

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