突然の役員人事発表
2006年11月30日、ソニーコンピュータエンタテインメント(以下SCE)は2006年12月1日付けで実施する役員人事の発表を行いました。平たく言うと、社長が交代しました。PLAYSTATION3(以下PS3)が発売された矢先、この時期の社長交代というのはかなり異例な人事であると言えます。
社長交代が何を意味するのでしょうか? 新しく社長になった人ってどんな人? さらにはこういったニュースに出てくるCEOだとかCOOってどういう意味? などなど、SCE社長交代ニュースを解説しながら、その意味を考えてみたいと思います。
Playstationの父久夛良木健氏、最前線を退き会長に
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| 久夛良木氏はまさしくPlaystationシリーズの生みの親と言うべき人物です。彼が社長を退くということは、この事業が次のステップへ移行する時期に来ていることを意味するのかもしれません |
今までSCEの代表取締役社長兼グループCEOだったのは
久夛良木健という方です。難しい名前ですね、くたらぎけんと読みます。SCEの3代目社長であり、
プレイステーション事業の創出者とも言える存在です。もともとはソニーの技術者で、なんと任天堂のスーパーファミコンにCD-ROMを搭載するゲーム機を構想した所からゲームに関わっていきます。実際開発を進めるものの、後にソニーと任天堂との提携は決裂。しかしそれは、ソニーがSCEを設立し、独自にプレイステーションという今や世界に名だたるゲーム機を誕生させる道へと繋がります。まさしく、Playstationの父と呼ぶに相応しい人物ですね。
その彼が、今回代表取締役社長兼グループCEOから、
代表取締役会長兼グループCEOに昇進しました。社長と会長では何が違うのでしょうか? これは実は法的に決まりがあるわけではありませんし、会社の風土によっても異なります。ですが、一般的に今回の久夛良木氏のように現場で実権を握っていた人物が会長になるという場合の多くは、最前線で指揮を取るのをやめて、
全体の大きな戦略に関わる立場に退くということが考えられます。
発売直後でまさにこれからPS3をどう売ろうかという時期でのこの人事に対し、PLAYSTATION3が生産の遅れから延期を繰り返し、発売時にも十分な数を用意できなかった立ち上げの失敗で、実務的なポジションから久夛良木氏をはずしたという見方もあります。
では久夛良木氏に代わって
社長となり、前線指揮を取る人物とは一体誰なのでしょうか?