散歩/和む散歩ルート

早稲田でワンコインのランチをいただき、梯子坂へ歩く

散歩の第一歩はご近所を歩いてみることだ。いつも歩いている方向とは違う方向に足を進めてみよう。そこには意外な発見があるかも。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

地図なんていらない

散歩にルールはない。決められたコースをきちんと歩くといったものではなく、気の向くままになんとなくブラブラ歩いてもいいわけだ。そういう意味では、いちばんの散歩コースというのは、近所かもしれない。

そんなわけで、この原稿の最初は自分の家の近所を歩くことにしてみた。僕が住んでいるのは、東京の早稲田鶴巻町というところで、最寄の駅は地下鉄東西線の早稲田駅。近所には早稲田大学がある。プロデューサーのNくんは、早稲田大学に通っていたというので、彼と大隈講堂の時計台の下で待ち合わせることにした。

今は周囲にビルが建ち並んだためにさほど、この時計台が目立つ存在ではないのだが、近所のお年寄りによると、昔はこの近所、どこからでもこの時計台が見えたと言う。

歩き始める前にワンコイン・ランチで腹ごしらえ

「学生のころ行っていた、コストパフォーマンスの高いお店があるので、そこに行きませんか」とNくん。時刻はちょうどお昼前。時計台から細い道を通り、グラウンド坂まで出て、左側に坂をのぼる。その右側に「キッチン ミキ」はあった。
店内はカウンターとテーブルが2つか3つ。広くはない店内はすでに男子学生でいっぱいだった。どうやらここの名物は「ミキランチ」という500円の定食らしい。

カリっと揚げられたフライが美味!

ミキランチ 500円


とりあえず、それにする。これがなんともものすごいボリューム。ひとつの皿の上にカレーのかかったご飯、チキンカツ、メンチカツ、サラダがのっかっている。これで500円とは、学生街ならではだろう。フライはサクッとした食感がなんとも心地いい。

先日、夕方のニュース番組の中で、「ワンコインで食べられる安い店」という特集で、ここが取り上げられていたが、確かにこれは特筆すべきものだ。早稲田にきたら、ここに寄ってみるといいだろう。

鶴巻南公園から梯子坂(はしござか)に向かって歩きだす

スタート地点の鶴巻南公園。足裏を刺激する踏み石で足をマッサージしてスタート!
「それじゃ、梯子坂まで歩いてみましょうか」とNくん。東京は坂の町である。いたるところに坂がある。坂には名前がつけられていて、たいていの坂にはその由来などを説明する杭が打たれている。梯子(はしご)と名前がつけられた坂はいったいどんな坂なのだろう。

細く、急な坂道を想像しながら僕は歩き始めた。スタートしたのは鶴巻南公園という我が家のすぐ近所だ。この公園は地下鉄早稲田駅の外苑東通出口を出て早稲田通りを左側に歩き、1つめの交叉点を左に入った場所にある。

さて、鶴巻南公園から抜け弁天方向に歩く予定。これは別原稿でふれるけれど、鶴巻南公園から新宿方向に抜ける道を最近発見した。早稲田に引っ越してから1年になる。それまでは夏目坂から新宿方向に歩いていたのだけれど、携帯電話のアプリにあったナビゲーションシステムで、この抜け道を発見したのである。

早稲田界隈は一本道を入れば、細い路地がたくさんある。どこかにつながっているので心配なし
鶴巻南公園を出て、早稲田通りの信号を渡ったところにある住宅街の細い道を抜ける。1人がやっと通れる狭い路地だ。やっと車1台が通れる道に出ると左側に曲がる。早稲田小学校のところで、左。左側は中学校がある。突き当たりに小さな公園がある。そこを右に曲がり、1本目の道を左。坂になっている。この坂の名前はない。

路地を、名もなき坂を抜けて行き着く先は、夏目坂

夏目坂。この坂をのぼれば、大久保通りと職安通りの交差点に辿りつく
車の通れる道を左に入り、すぐに右。すると夏目坂に出る。ここは早稲田駅のある馬場下の交叉点から続くものである。

夏目坂の名前の由来は、明治の文豪、夏目漱石の生家がここにあったからだと思っていたが、それ以前、漱石の父親の代の頃にはすでに夏目坂と呼ばれていたようだ(夏目坂と夏目漱石の関係を知りたい人は「漱石で歩く東京の坂」をチェック)。

出た地点は夏目坂の半分より上あたりか。ゆるい坂を上ると交叉点がある。新宿方向の道、職安通りを行く。T字路があり、左は東京女子医大。そこを越えて、しばらく行くと、大江戸線の若松河田町の駅がある。

夏目坂。この坂をのぼれば、大久保通りと職安通りの交差点。左を行けば東京女子医大
ここにあるのが青春出版社。20年ほど前、仕事でよくやってきた。まだ大江戸線が開通しておらず、新宿駅から、バスで来ることもあれば、徒歩、バイク、自転車などいろいろな方法でここまで来ていたことを思い出す。当時、僕は駆け出しのライターで『Big Tomorrow』という雑誌のライターをやっていたのだ。

次のページでは、いよいよ梯子坂へ
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