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超スロージョギングへの質問にお答えします

反響を呼んだ超スロージョギング(超らくジョギング)。寄せられた質問にお答えします。とにかくやること。ダイエット、血圧・血糖値・コレステロール値・中性脂肪値低下、骨密度を上げて認知症予防にも。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

反響を呼んだ超スロージョギング。寄せられた質問にお答えします。とにかくやること。ダイエット、血圧・血糖値・コレステロール値・中性脂肪値低下、骨密度を上げて認知症予防にも。

家の回りは坂道ばかり。どのように走れば……

走り方は環境によって臨機応変に。要は、末梢毛細血管を増やすこと、筋肉に刺激を与えること
走り方は環境によって臨機応変に。要は、末梢毛細血管を増やすこと、筋肉に刺激を与えること
歩く速度で走るといっても、下り坂ならスピードが出てしまうし、上り坂になればとても走れないですよね。コースの取り方も難しい。下りを先にすれば、半分下って帰りは登りばかり、逆にすればはじめから全然走れません。

こんな場合は、番組をもう一度思い出してください。超スロージョギングによってさまざまな体の(良い方への)変化が起きることが紹介されていましたが、そのキモとなる核心は、超スロージョギングは筋肉をチキン(遅筋)に変え、末梢毛細血管を発達させることにありました。遅筋が増えるから、運動を持続できるようになり脂肪が燃焼します。末梢毛細血管が発達するから、血液循環がよくなって、血圧、血糖値も改善されます。走り方は環境によって臨機応変に。

着地時のショックが体に刺激を与える

これに続いて、体にショックを与えることによる効果があります。スローで同じスピードとはいっても、ウォーキングとランニングでは着地時のショックが違います。着地時の骨に与えるショックや、着地時に下腿部から胴体に至る筋肉の緊張・収縮が骨を丈夫にしたり、筋肉収縮による血液のポンピング、反応速度が速くなっての転倒の予防能力向上などにつながり、さらには脳の前頭前野部を刺激して性格的にポジティブになるというような効果を得られるわけです。

したがって、運動は必ず超スロージョギングでなければならないということはありません。条件は、苦しさが生じない(尿酸値が上がらない)長く続けられ、ある程度筋肉や腱に刺激を与える運動が望ましいということになります。

登ったり、下ったりを繰り返そう

坂道は、下りはショックを与えるのには適当です。しかし、エネルギーの消費量はわずか。登りは走ったりすればすぐにハー、ハーと息が上がります。ところが着地時のショックが得られません。こんな場合におすすめしたいのは、登ったり下ったりを小刻みに繰り返すことをおすすめしました。

登りから始めたほうがよいのか、下りから始めるほうがよいのかというと、まずは登りから。登りを走らず歩きます。体が温まってきたら、やや速めに歩きます。ハーハーいってきたら、そこで折り返して下ります。今度はゆっくりと走ります。ショックはあるけれど、呼吸はずっと楽になります。下りはスピードが出すぎないように注意しましょう。

こんな登り下りを繰り返すことで、心肺機能も筋骨格も鍛えられます。ランニングのクロスカントリートレーニングを超ゆっくりやっていると考えてよいと思います。

テレビの番組では、走らずに同様の効果を得られる方法、として踏み台の上がり下がりを紹介していました。ジョギングには及ばないもののウォーキングより効果ありとのことですが、私としては表を歩いたり走ったりした方が精神的にもよいように思うのですが……。
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