ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

まだ間に合う!東京マラソン最終1ヶ月対策

東京マラソンまで残り1ヶ月余となりました。すでに最後の仕上げの段階に入っている方も、思うように練習こなせず焦りを感じている人もいるでしょう。どんな方にもすすめたい残り1ヶ月の走力アップ法です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

東京マラソンまで残り1ヶ月余となりました。東京マラソンに向けた練習も、すでに最後の仕上げの段階に入っていると思います。また、思うように練習できず焦りを感じている人もいるでしょう。ここまできたら度を越した走り込みは疲労を残してしまってかえって危険。スピードをつけようとインターバル練習をするのも、これも肉離れなどを起こす大きな原因となるので、やるとしてもスピードは控えめにしましょう。

直前1ヶ月間にやってほしい準備といえば2つ。1つは絶対風邪をひかないこと、もう1つ即効性が期待できる筋トレです。東京マラソンに限らず、本命として狙うフルマラソン大会1ヶ月前からの過ごし方です。

1ヶ月前からでも記録アップに役立つ筋トレ

腕振りトレーニング
やや重め(写真は2kg)のダンベルを持ち、5分程度振り続ける。腕の肉離れなど起こさないように、はじめはゆっくり、次第にビルドアップして可能な限り早く振る
筋トレのポイントはラスト10kmを想定した強化。フルマラソンに出場するくらいですから、4、5時間完走目標の人でも、何度かはハーフ~30kmくらいを走っていると思います。でも、そこからがマラソン。そこから急に疲労や筋肉痛が発生し、ガクガクとタイムが落ちていきます。

その急激なタイムの落ち方を緩やかにしてくれるのが、いくつかの筋トレです。筋トレは1ヶ月くらい続けると確実に効果が現れます。1週間くらいだと筋肉痛が残ってしまい、しないほうがよいくらいです。大会1ヶ月前にあたる今は、これまであまり筋トレをしてこなかった方にとってラストチャンスです。

腰から膝を鍛えて30km突破

30kmを超えると立っているのも辛くなってきます。腰から膝にかけての大臀筋や大腿筋が弱いから。もっとも手っ取り早いのがスクワットです。ヒンズースクワット50回程度で翌日筋肉痛が残るレベルではちょっと心配。筋トレをあまりやっていない方は、30回を1セットとして、1日2回ぐらい回数を増やすつもりで大会3日前まで続けてください。1日に何セット行ってもOK。力のある方なら片足スクワットも加えます。

爪先、足首からふくらはぎを鍛えてショックに強く

足首の力がなくなると、着地時のショックがストレートに膝に伝わり、膝から腰の疲労が急激に増加してスピードが落ちます。足首の強化によいのはカーフレイズ。負荷無しなら片足50回程度から毎日5回増やしていきます。

カーフレイズはどちらかというと着地後の動きを想定していますが、着地時のショックに強くなるためには、ジャンプです。やや腿を引き上げるようにするとさらに効果的。ただ、いきなり激しいジャンプをすると足首を痛めます。軽いジャンプよりちょっと強めに回数を多く(50~100回)するのがマラソン用です。

腹筋を鍛えて呼吸を楽に

疲れてきて体が前に折れてしまうと、呼吸も深くできませんし、脚も出なくなります。ボディー周りは、腹筋と背筋の両方の筋トレをしたいところですが、両方できなければせめて腹筋だけでも。シットアップで休み休みでも50回以上を。

腕振りは最後の頼みの綱

最後の最後にものをいうのが腕振り。腕振りの力で脚を運びます。これも筋トレをしていると効果てきめんです。一般にダンベル体操などでいわれている重さ(500g~1kg)よりやや重め(1kg~2kg)でリフトなど一通りをしたらば、実際にダンベルを持ってのその場で腕振りです。

なるべく早く5分程度は振り続けます。5分というと走って1km程度でしょうか。その距離を思い浮かべて振ってください。本当に腕の振りに頼らなければならないのは、ラスト5km。そこで、5分の腕振りを5セットやったらもう腕振りに心配はありません。そこまでできなくても、2、3セットはしてみてください。
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