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更新日:2003年09月16日

「関東学生」の道はいずこへ……

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長い伝統をもち、すぐれたプレーヤーを輩出してきた「関東学生リーグ」。久しぶりに観戦したリーグ戦に「過剰な熱さ」を感じたガイドが、関東学生に警鐘を鳴らすコラム。

以前は気にも留めなかったことに、妙な引っかかりを覚えることがある。

何年ぶりになるだろうか。
9月6日、代々木第2体育館で「関東学生」の1部リーグの試合を見た。
戦後すぐにはじまった伝統のあるリーグ戦だ。
世界チャンピオンの多くもこのリーグの出身者である。

しばらくぶりに観戦して、試合前の儀式である校歌斉唱にテープが流されていたのにはびっくりしたし、ほとんどの学校が「口パク」だったのにも驚いたが(唯一、テープに負けない声で歌っていた東京富士大の選手たちは美しかった)、それ以上に気になることがあった。
リーグ戦の過剰なほどの「熱さ」である。

自分のチームの選手が1本とる。
ベンチの全員が「よーし」「ナイスボール」などと声をそろえ、ガッツポーズをしたり、拍手をしたりする。
そして両校のベンチは、「がんばるよ」「もう1本」とか、「強気」「攻めるよ」という激励の言葉を選手に投げかける。
団体戦に特有の光景だろう。

しかし、その光景を見ているうちに、少し「過剰」ではないかと思えてきた。
7番まである団体戦だ。
勝負の行方を左右するようなゲームならともかく、1番手の選手の試合開始直後から、1本とるごとにベンチの全員が椅子から腰を上げて声援を送り(1校だけは座ったままだったが)、それが団体戦の終了まで絶えることなく続くのである。
いささか大げさな表現を許してもらえるなら、このリーグ戦の成否に卓球人生がかかっていると思えるほどなのだ。

さらに、その熱い応援が、時として、選手のプレーを縛っているようにも思えた。
「試す」プレーが決定的に少ないのである。
練習であればバックハンドで打ち抜いていると思われるボールを、安全策をとってフォアハンドで回り込むシーンがあちらこちらで見られる。
戦術的にも、必要な「見せ球」や大胆なプレーが封印されてしまうため、勝つためのビジョンが見えにくく(僕なんかにわかられるのも問題だが)、偶然の要素に左右される得点が極めて多いのだ。

それだけではない。
1点が重くなりすぎるため、ひとつのラリーが終わるたびに、ピョンピョンと跳ねたり、大きく息を吐き出したりして、なかなかサービスやレシーブの構えに入れない選手が、特に女子に目につく。
そのたびに、主審は両腕を寄せるような身振りで進行を促す。

あまりにも気になったので、ある試合のあるセットの審判の「身振り」を数えてみたところ、「間合い」の6割近くで身振りがあった(1度イエローカードが出た)。
半分以上は「バッドマナー」とみなされているわけだ。

(執筆者:壁谷 卓)

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