勝ち負けのこだわりを捨てて見えたこと
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| 08ジャパンオープンジュニアダブルスで準優勝。好調の波に乗り、今後の活躍が期待される |
以前はサーブ&ボレーを筆頭に、彼女の攻撃は少し単調であった。ある程度技術力のある選手相手には見切られて終わることもあった。それが今年2008年に入り、チリ(優勝)、アルゼンチン(優勝)とただでさえ過酷な南米で連続の好成績を収めている。それをきっかけにランキングも急上昇。以前のテニスでは、たどり着けないランキングに突入している。
この好調には二つの理由がある。
一つは、勝ち負けへのこだわりを捨てるということ。もともと、山外涼月の勝負に対する考え方はとてもシビアだ。だが、「自分のテニスがどこまで通用するかをトライしたら結果がついてきました」と話す。今年の始めのオーストラリアンオープンジュニアでは、勝ちにこだわり過ぎて自分の長所である思いっきりのよいスピード感を活かしたテニスができなかった。反省を活かしてのことだ。
もう一つは、組み立てと冷静さ。好調の過程で変化も生まれたという。相手を考え、自然と戦術を考えるようになれたという。「サーブコースの打ち分けから組み立てを考えるようになりました。また、サービスゲームが組み立てられるようになったら、リターンゲームで勝負しやすくなったこともあります」と語る。
同時に以前、試合中によく発生していた心が空回りして、どうしていいか分からなくなった場面がなくなってきた。「相手が崩れている時は迷わず攻める」と語る一方で、「相手がペースを持っている時間帯でも、冷静に試合を組み立てるよう努めています」とのこと。
現在、まだまだムラがあるようだが、テニスの幅を急速に広げているのは間違いない。
残された課題に躍進のきっかけ
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| 08ジャパンオープンジュニアダブルス準優勝したが、課題もたくさんある |
課題については、「相手がどんな状態でも自分が自分らしくいることができ、相手の調子がよくてもしっかりプレーできるように引き出しも増やしたい」とのこと。木本知コーチも「現在の課題は、苦しい場面での開き直り方や、冷静な判断力を養うこと」と課題に対する認識は一致している。
「いつも奇想天外なトリックショットを自分の引き出しに常に入れており、魅せるテニスを出すポテンシャルを有する」を木本知コーチが長所を語れば、「もっと引き出しを増やしてプレーの幅を広げたい。そして、魅力あるテニスがしたい」と山外涼月が楽しそうに課題としてあげ、プレーの幅についても二人は共通しているようだ。
山外涼月プロフィール
■好きな食べ物:鶏肉、梨、オムライス、チョコレートケーキ、シャケのおにぎり、リンゴ、桃、お寿司
■血液型:A
■生年月日:1991年8月24日
■趣味:音楽大好き(依存症だというほど好きらしい)
■テニスを始めた年齢:6歳
■テニスを始めてきっかけ:好きなおもちゃを買ってあげると両親から言われ手にしたのが、おもちゃ屋に置いてあるテニスラケットだったらしい。それを手にして公園で見せた才能を父親が見逃さなかったようだ。
■主な戦歴
04 中牟田 準優勝
06 全国中学生大会 優勝
06 インドG5 優勝
07 ChristchurchG4 準優勝
07 NZ ダブルス 3週連続優勝
07 KoreaG3 準優勝
07 チュニジアG3 ダブルス 優勝
08 チリG2 優勝
08 アルゼンチンG2 優勝
08 ジャパンオープンジュニアGA ダブルス準優勝
<関連リンク>
志津テニスクラブ(山外涼月の所属クラブ)山外涼月:テニス名鑑注目のジュニアテニス選手「江原弘泰」とは注目のジュニアテニス選手「土居美咲」とは<取材協力・写真提供>
木本知(志津テニスクラブ)
JET田中カメラマン