文章 : 吉原浩通(All About「テニス」旧ガイド)
シングルスと違って、個々のテニスの技術以上にペアとの連携、相性が勝敗を左右することが多いダブルス。
今回はダブルスにおけるペア選びや練習でのポイントについてお伝えします。
プレイスタイルや性格、人間関係までもが影響するダブルスのペア選び、
誤ったペア選びをしてしまうと
●毎回同じパターンで負けてしまう。
●基本練習が少なく、すぐにゲームをしたがる。
●同じメンバーの為、練習がワンパターンとなり、試合に出ても勝てない。
●リーダーシップを取られすぎて萎縮してしまう。
●ペアがマイペース過ぎて振り回されてしまう。
●レシーブサイドを変えてもらいたいが今さら言えない。
●ペアが消極的過ぎて、練習の成果がでず、アドバイスも言いづらい。
など数えあげたらきりがないくらいの悩みを抱えてしまうものです。
たくさんのプレーヤーの中からお互いに共鳴しあってペアを組めれば最高ですが、
現実は、練習しているグループのリーダーによりペアを決められてしまったり、誘われたのでなんとなくペアを組んでいるケースが多い為、今回は現ペアでいかに最大限の力が発揮できるかに注目してみようと思います。
力が発揮できないペアに共通して言えることはペアとの信頼関係が薄く、役割分担や目標などが決められていないという事です。
そのため長所を最大限に生かす場面を互いに引き出せないのです。
では大会で上位にいるダブルスペアはどんな練習をしているかと見てみると、
ダブルスでの最もポイントの取れる、レシーブ、ネットプレーの練習に時間をかけ、様々な場面を想定したドリルの反復練習をしています。
そして1プレイ1プレイに、逃げる、つなぐ、攻撃する、決めるなどの練習目標を置いて練習しています。