ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

アイアン選びはシャフトで決まる!(3ページ目)

現在、ほとんどのアイアンセットでラインナップされている2種類のシャフト、スチールシャフトとカーボンシャフト。意外に知られていないその特性と選び方について解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

新しいスチールシャフトはいったい……?

空前の大ヒットとなった日本シャフト「NS PRO 950GH」
カーボン全盛だった90年代半ばから後半にかけては、スチールシャフトはどちらかと言えば少数派のパワーヒッター向けとされていましたが、そんな中でも従来のスチールシャフトにない新しい特性をもったモデルが登場しました。

その代表が1995年に発売された「ライフル(RIFLE)」シャフトです。スチールシャフトの特徴でもあったステップ(節)のないデザインで、文字通りライフルの銃身のようなシャフトでした。スチールシャフトのもつ正確性とカーボンシャフトのような衝撃吸収性を兼ね備えたシャフトして世界的に流行しました。

しかし、「ダイナミックゴールド」同様に重量が120gを超え、硬さも他のモデルに比べて硬めであったことなどから、使用するにはそれなりのパワーを必要としました。そのためかアマチュアゴルファーからの人気は長続きすることはなく……。

衝撃吸収といえば、トゥルーテンパー社から発売された「センシコア(SENSICORE)」シャフトもこの時期に出た新しい機能を持ったスチールシャフト。シャフトの内部に衝撃吸収材を挿入しインパクト時の衝撃を和らげる効果を持っています。

現在のスチールシャフトブームの火付け役は、1999年に日本シャフトから発売された「NS PRO 950GH」。このシャフトは、スチールシャフトが持つ正確性・方向安定性などの特徴を生かしつつ軽量化を図ったもので、スチールシャフトで95gという当時としては画期的な軽量スチールシャフトでした。

「NS PRO 950GH」は、日本のシャフトメーカーとしては驚異的な1000万本を越える販売本数を達成し、軽量のスチールシャフトというジャンルを完全に確立しています。

現在、市場には「NS PRO 950GH」に代表される軽量スチールシャフトとカーボンシャフトの2種類をラインナップしたアイアンセットが主流となっていて、ゴルファーは自分のプレースタイルに合わせてアイアンのシャフトの選択が可能になりました。

>>次は、スチールとカーボンの選択基準について>>
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