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知らないと恥!?第2弾 ゴルフの罰則(2ページ目)

ゴルフルールをルールブックできちんと覚えたゴルファーは意外に少ないのが現状。意外と知られていないルールとその罰則について解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ロストボール

プレー中に自分のボールが見つからなくなってしまう事をロストボール(紛失球)といいます。ラフ(整備されていない芝生)や林の中に入ってしまうことはもちろん、あらゆる状況で起こりえるトラブルです。

誤解されがちなのですが、ロストボールへの処置はO.B(アウト・オブ・バウンズ)と同じです。最後にプレーした場所から出来るだけ近いところで、1打罰を課してプレーします。白杭で囲まれた区域に入るO.Bとは異なり、ロストボールは事前にわかりにくいこともあり、最後にプレーした場所から戻らないゴルファーが多いようですが、厳密にはこれは誤所からのプレーです。2打罰が課せられます。そのままのボールでプレーします。

見失ったボールを捜索する時間は、5分間と決まっています。プレーヤーかキャディさんがその時間にボールを見つけられないとロストボールとなります。林の中に入り、見つけられそうもないボールは、暫定球を打つなどしてスロープレー防止に努めましょう。

ウォーターハザード

有名なTPCソーグラスの17番ホール。グリーンがウォーターハザードで囲まれる難ホール
バンカーとウォーターハザードをあわせてハザードと呼びます。グリーンとティーグラウンド、それにハザードを除いた場所をスルーザグリーンと呼び区別します。

ハザード内では地面(水面)にクラブが触れると2打罰になってしまいます。これは練習ストロークでも同じです。ウォーターハザードの中には、池や川以外に芝生などの地面がある場合もありますが、ハザードの区画内では、地面に触れると同じようにペナルティが課せられます。

1996年のサントリーオープンでは、前の日までトップだった金子柱憲プロが池に入ったボールをそのまま打とうとしたところ失敗。しかもハザード内から打った際、2度とも水面に触れていたことを指摘され、1ホールで12打(パー3)という大叩きをして優勝戦線から脱落した出来事がありました。プロでも意図せずルールを犯してしまう典型的な例ですが、金子プロはその年絶好調でもあり、当時はとてもショッキングな事件でした。

ウォーターハザードに入って、紛失してしまった(打てない)ボールは、1打罰を課して以下の方法を選択します。ホールに近くなり有利になるケースが多いので、大抵(2)の方法が選択されます。

(1) ロストボールと同じように最後にプレーした場所から出来るだけ近いところでプレーする。
(2) ホールと、初めの球がウォーターハザードの限界を最後に横切った地点とを結んだ線上で、そのウォーターハザードの後方に球をドロップしてプレー(いくら離れても後方の距離には制限はない)。


>>次は、グリーンでボールに当たった場合>>
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