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更新日:2007年02月26日

中村祥之氏に聞いたGPWAのその後(下)

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ZERO1-MAXを運営し、GPWA事務局長を務める中村祥之氏へ行ったロングインタビュー後編。表面的には見えにくいが様々な計画が具体化し始めているGPWAの活動について話を聞いた……。

文章:川頭 広卓(All About「プロレス」旧ガイド)
ZERO1-MAX代表であり、世界初のプロレス連盟・GPWA(グローバル・レスリング連盟)〔※1〕事務局長を務める中村祥之氏のロングインタビュー後編(インタビュー前編はコチラ)。

「選手には競争を、団体には協調を」

昨年11月14日に第1回GPWA主催興行を終えるも、地道な作業を重なることで業界の基盤をより強固なものにするGPWAの活動は、本来表に見えにくいもの。それでも様々なプランが具体化し動き始めていることは確か。気の遠くなるような作業や対話を繰り返し、徐々に枠組みを固めていくなかで、GPWAの現状を聞いた。

ハングリー精神のない奴には消えてもらって構わない

ZERO1-MAX運営に、GPWAの活動と多忙を極める中村氏。その現状にはジレンマもあるという。
ガイド:競争っていう意味ではどうしても加盟団体には“自分の団体ありき”という前提があります。逆に、この辺りがGPWAにとって円滑に動いていく上で一つの足かせになる部分ではないのかと思いましたが?

中村氏:例えば日程調整なんかはぶつかり合わなければいいだけですから、どうやったって、マイナスになることはないんですよ。でも、一つの場を作ったら、やはり競争が生まれますから。それは、やっぱりリングの上での競争が一番いいんですよね。

ガイド:第1回のGPWA主催興行は特にその部分が顕著に表れました。

中村氏:リングの上での競争が激化して、若い選手が死に物狂いで目立とうとアピールする。(第1回GPWA興行の様な)ああいう興行を全国でやってあげたい、そういう気持ちになりますよね。闘いの中に競争があるから、見てて本当に面白い!

ガイド:「俺が目立とう」ってそれだけでしたね(笑)。

中村氏:そうそうそう。それがよかったよね。普段あんなテンションでやったことのない選手が、ああいう場を与えられて今までにないアドレナリンが出てくる。身体の体温までいつもと違うんじゃないかって(笑)。

ガイド:確かに普段の試合と違う一面をみた選手も何人かいました。

中村氏:選手にとっても今まで隠していたものが自ずと出てくる。日テレさんが放送してくるから絶対目立ってやろうって。でも、これはすごくいいことですよ。

ガイド:これらの効果は最初から想定していましたか?

中村氏:全然。副産物ですね。やっぱりハングリーな選手がプロレス界を背負って立つんだなって思いましたね。だから、周りにどういわれようといい刺激になったのは確か。後は三沢(光晴)会長がみてくれていたことも大きいですよ。

ガイド:初めてみた選手も多かったと思いますし。

中村氏:普通あり得ないですからね。いやらしい話かもしれないですけど、「あの選手いいね、今度機会があったらうちに呼んだらどう?」って三沢会長がいってくれたら……。

ガイド:あり得ない話じゃないですね。

中村氏:僕はプロレスラーってそれでいいと思うんですよ。今は1メジャー。こういうことをいうと、また問題発言っていわれるかもしれないけど、選手がどう登りつめてやろうかっていうハングリー精神を持ってくれた。大きな会場で試合をできる団体も少なくなっているじゃないですか?だから、そこで試合をしたい、登りつめたいっていう気持ちが(選手)に湧いたことだけでもよかったんじゃないかって。

ガイド:これまでは目標や野心が持ちにくい現状だったかもしれません。

中村氏:後楽園で満足してちゃダメ。昔でいえば後楽園ホールは当たり前。最終的にはドームや武道館で試合したい。第1試合なら、いつかはメインでやってみたい。だから、そういう気持ちのない奴は消えてもらって構わない。

ガイド:そうですね、厳しい言い方かもしれませんが、おっしゃる通りです。

中村氏:今までは環境が優しかった。新日本を辞めて6年くらいになりますけど、自分達のやることってハードルを設定をすることじゃないかな。選手もこのレベルで満足ならここにいればいい。そうでないなら、ハードルを越えて、ノアに上がるなりすればいい。精神的な波及効果は計り知れないですよ。

(執筆者:川頭 広卓)

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