文章:井田 英登(All About「K-1・PRIDE・格闘技」旧ガイド)
四年半で約200試合以上無敗!
ヒクソンにも匹敵する知られざる“琉球鉄拳王”伝説
——中心地の那覇じゃなくて、あえて北谷と言う場所を選んだのには何か意味があったんですか
神風
「那覇はどっちかというと観光地なんで、賑やかだけど内地の観光客が多い。北谷は島の若者の街なんですよ。基地とかも周辺にあるんで、外人さんも集まりやすくて。そのころ映画で『ファイトクラブ』という映画が流行ってるのと重なって、爆発的に当たりましてね。毎回400人以上お客さんが集まって、毎回入りきれない人が出るぐらいになっちゃったんですね。みんな立ち見で。お客さんの八割から九割が外人です。それを毎月二回。僕は両方出てましたから、第一と第三の日曜日に毎月二回のペースで試合してました。それも一日に一試合だけじゃなかったりしましたからね」——ええーーっ、マジですか?
神風
「僕が試合に勝つじゃないですか、そしたらその師匠ってやつが出て来て。」——なんですか、飛び入りですか?
神風
「ええ」——ホントにリアルの『ファイトクラブ』スタイルだったんですね(笑)
神風
「そりゃもう、格闘技の試合じゃないですね(笑)。グローブは付けて、アメリカ人の兵隊でも、暴走族でも、大体の体重を合わせてやらせるようにしてましたけど、ほとんどストリートファイトの延長線上ですね。それでまあ、でかい奴は出て来てとにかく俺を倒せと(笑)」——賞金首みたいなもんですね
神風
「実際、僕に30万円賞金かけてました。そしたらバンバングリンベレーの猛者とかが集まってきましたけど、一回も負けなかったですね。」——結構手強いのがいたんじゃないですか?
神風
「いましたよー。向こうは現役の兵隊ですからね。でかいし、パワーあるし、すごいでしょ。でも、基本的に言うと、彼らは打たれ弱い(笑)。最初の1Rを我慢してしのいで、2Rに一発パーンと当ててやると大体気持ちが折れてしまうんですね」——戦場での止めの差し方は知ってても、延々何分も武器なしに殴って殴られてする訓練は、やってないんですね。闘いのスタイルも違うし、そもそも競技者じゃないから
神風
「だからとにかく打たれ強い体を作る事にして。今の僕の試合のスタイルの原型もそれで出来たんですね。元々空手は上地流なんで、打たれ強かったんですけど、とにかくあいつらに勝つには打たれ強くするしかない。三分殴り続けるのも大変だし、スタミナもなくなってくるんで、そこでカウンターをバチーンと合わせてやれば、向こうは気持ち的にも負けちゃうんでね。そうやって勝ち続けてきたんですよ(笑)」負傷者続出!?「実録・ファイトクラブ」の凄まじい現実。 へ
続く