徹底した自己管理で45歳の壁も越えるか
試合前のイチローは、外野フェンス沿いのジョッキング、右翼のポジションでのストレッチ、それに室内でのティーバッティングを必ず行い、その中で100個以上のポイントをチェックする。それは本拠地セーフコ・フィールドでもアウェイの試合前でも変わらない。たとえ試合がない遠征中でも、相手球団の許可を得て、球場で体を動かす。だからこそ、スランプ幅がほとんどない選手といわれるのだ。
また、週末のデーゲーム後には、必ずといっていいほど2時間近く入念なマッサージを受けている。「イチローは自分で決めたことを必ずやろうとする。誰にも彼は止められないよ。野球で何よりも難しいことは、安定したプレーを長い間続けることだが、まさにイチローのそういう姿勢がハイレベルを維持することにつながっている。オフには休まないと罰金だと言ったことがあるけどね」とワカマツ監督は、イチローの徹底した自己管理になかばあきれ顔だ。
自己管理はこれだけではない。メジャーでは、試合後にスパイクはクラブハウスで働く人が磨いてくれるが、イチローは必ず自分で磨く。グラブも自分で磨き、磨きながらその日の反省をする。道具を大切にすることは、自己管理の最たるものだろう(ちなみに松井秀も自分でグラブを磨く)。
また、試合中、ネクスト・バッターズ・サークルや外野のポジションにいる時に、ストレッチを欠かさないのも自己管理といえるではないか。
この努力の天才は、36歳でも立ち止まることを知らず、いまだに進化を続けている。この分でいくと、自分で限界のラインを引かない限り、40歳、45歳というカベは軽々と突破してしまうに違いない。
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