メジャー志望を口にする菊池雄星
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| 2008年は田沢純一(レッドソックス)で盛り上がったドラフト。今年2009年は菊池雄星が話題の中心に |
プロ野球ドラフト会議とは、正式名称を「新人選手選択会議」といい、指名されるのは、その規約に定められた新人選手が対象となる。すなわち、過去にプロ野球の球団に入団したことがない選手のうち、日本国籍を持っているか、日本の中学校、高校とこれに準ずる学校、大学とこれに準ずる団体のいずれかに在学した経験を持つ選手である。
ここで問題なのは、アマチュア球界の有望選手が、必ず日本のドラフト会議で指名を受けなければならないことではないことだ。ドラフト前に選手本人が日本球界入りを拒否し、メジャーリーグ行きを熱望した場合に限り、メジャー球団との交渉権を持つことを認められている。昨年2008年、新日本石油ENEOSの田沢純一投手(23)がレッドソックスに入団した。再発防止のため、プロ側とアマ側が協議し、ドラフト対象の選手が米球界に挑戦したあと日本球界へ復帰する場合、3年間はドラフト対象外とすることを決めている。それが抑止力になるとは思い難い。なぜならば、今年は高校球界No.1左腕である花巻東の菊池雄星投手(18)がメジャー志望を口にしているからだ。
マイク・ピアザは「1389番目」の記念指名
ここでメジャーリーグのドラフト会議も説明しておきたい。毎年6月に行われる新人選手選択会議は、ただ単に「ファースト・イヤー」とも呼ばれ、対象は、アメリカ合衆国、合衆国領プエルトリコ、カナダの高校、大学および独立リーグの選手。完全ウェーバー制で、各チーム50人、計1500人程度が指名される。他の競技のドラフトから重複指名されたり、大学などからスポーツ奨学金の提供を受ける選手などは、ドラフト指名されても入団しないことが多々ある。
また、下位指名選手は契約金の低さや自身の将来性の評価が低いなどの理由から、入団しないこともある。そのため、あらかじめ何人かは入団しないことを計算に入れて大人数の指名となる。さらには、チーム関係者の親類や知人の息子を「記念」として下位で指名することさえある。あくまでもお遊びだが、まれに大活躍する選手も現れる。元ドジャース、メッツのマイク・ピアザ捕手がその代表例で、親のコネにより1988年ドラフトで指名されたのは、62巡目、1433人指名のうち1389番目。契約金はわずか1万5000ドル(約150万円)だった。