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更新日:2009年05月12日

レッドソックスが田沢にかける“親心”

レッドソックス傘下2Aポートランドに所属する田沢純一投手は、順調に“修行”を続けている。マイナーからスタートすることには日本と違って意味があり、レッドソックスの親心が見え隠れするのだ。

本格始動は来期以降

アメリカでは選手の体を守るため、子供の頃から厳しいルールを採用している。とくに肩やヒジを壊しやすい投手には、日本では考えられないほどの制約がある。肩やヒジに負担のかかる変化球は、骨格がしっかりするまで投げさせない。先発投手は大学まで75球以上投げさせないし、連投などもさせない。このルールを破ったら、指導者(監督やコーチ)が罰せられる。アメリカで高校、もしくは大学を出てプロに入ったならば、まずマイナーで体力的にも精神的にも修行を積むことは当たり前なのである。

田沢の場合、横浜商大高から新日本石油ENEOSを経てプロ入りしたわけで、大卒程度と考えられ、やはり1、2年はマイナーというのが順当だ。2Aからスタートさせたのは、戦力的にも資金的にも余裕のあるレッドソックスの“親心”であると同時に、田沢の将来に並々ならぬ期待を寄せている証拠でもある。松坂との2枚看板を見据えて、マイナーでの経験を糧に成長してもらいたいのである。

「焦らずじっくりやることが早期昇格につながる。メジャーで待っているぞ」と松坂に激励された田沢は、先輩の言葉を噛み締め、「今はいい経験ができています」と納得して毎日を過ごしている。

田沢がもし、中4日のローテーションで回れる体力が付き、結果も出して2Aから3Aへジャンプアップできたとすれば、ベンチ入り枠が広がる9月に大リーグへコールアップされる可能性はある。しかし、それはあくまでもメジャーの雰囲気を味あわせるだけであり、本格的に松坂のチームメートになれるのは来季以降。本人のためにもその方がいい。



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瀬戸口 仁

スポーツ新聞記者として日本プロ野球担当10年、メジャー取材のため渡米13年の実績

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