WBC 最新コラム

更新日:2009年03月02日

WBC東京ラウンド、左投手対策には万全を

3月5日からはじまるWBC東京ラウンド。順当にいけば日本と韓国が2次ラウンドに進むが、克服しておきたい2つのポイントがある。それは、韓国左腕を打ち崩すことと、松坂とダルビッシュの制球だ。

ダルビッシュは抜けダマに要注意

ダルビッシュの場合の方が厄介かもしれない。WBC使用球については今まで幾度となく議論されてきた通り、日本のプロ野球使用球に比べたら格段に滑る。材質や加工法も違うためにこれは仕方がない。さらに乾燥肌など体質の問題もあり、合う、合わないが出てくるのは当たり前だ。ダルビッシュが合う、合わないかを決めてしまうのは早計だが、時間がないのも事実。

そこで現段階でやるべきことは、滑る可能性のある球種(たとえばカーブ)を投げないようにすることと、力まないことだ。オーストラリア戦ではカーブとストレートでも力んだ時に抜けていた。2月28日の西武との強化試合では、力みが消えて抜けダマもなかった。滑らないための手応えはつかみ始めているといえる。

ネクスト松坂として、メジャー各球団のダルビッシュへ対する注目度は日に日に増している。スカウトにしてみれば、WBCほど視察への格好の舞台はない。ダルビッシュ側にとっても、これほど自分をアピールできる場はない。このことが余分なプレッシャーを生み、力みを誘発させないことを祈るばかりだ。

最後に、これが最も重要で当たり前かもしれないが、チームがひとつになった国こそ優勝に大きく近づく。母国への思いはどのチームの選手も持っているが、それを一丸とさせる強い結束力が必要なのだ。前回のWBCで日本代表は明らかにアメリカ代表よりひとつになっていたし、北京五輪での韓国チーム(アテネ五輪予選以来、対日本7勝3敗)は間違いなく日本チームよりまとまっていた。もし、今回の侍ジャパンでそう感じさせる結束力が生まれれば、連覇への可能性は十分にある。



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瀬戸口 仁

スポーツ新聞記者として日本プロ野球担当10年、メジャー取材のため渡米13年の実績

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