ダルビッシュは抜けダマに要注意
ダルビッシュの場合の方が厄介かもしれない。WBC使用球については今まで幾度となく議論されてきた通り、日本のプロ野球使用球に比べたら格段に滑る。材質や加工法も違うためにこれは仕方がない。さらに乾燥肌など体質の問題もあり、合う、合わないが出てくるのは当たり前だ。ダルビッシュが合う、合わないかを決めてしまうのは早計だが、時間がないのも事実。
そこで現段階でやるべきことは、滑る可能性のある球種(たとえばカーブ)を投げないようにすることと、力まないことだ。オーストラリア戦ではカーブとストレートでも力んだ時に抜けていた。2月28日の西武との強化試合では、力みが消えて抜けダマもなかった。滑らないための手応えはつかみ始めているといえる。
ネクスト松坂として、メジャー各球団のダルビッシュへ対する注目度は日に日に増している。スカウトにしてみれば、WBCほど視察への格好の舞台はない。ダルビッシュ側にとっても、これほど自分をアピールできる場はない。このことが余分なプレッシャーを生み、力みを誘発させないことを祈るばかりだ。
最後に、これが最も重要で当たり前かもしれないが、チームがひとつになった国こそ優勝に大きく近づく。母国への思いはどのチームの選手も持っているが、それを一丸とさせる強い結束力が必要なのだ。前回のWBCで日本代表は明らかにアメリカ代表よりひとつになっていたし、北京五輪での韓国チーム(アテネ五輪予選以来、対日本7勝3敗)は間違いなく日本チームよりまとまっていた。もし、今回の侍ジャパンでそう感じさせる結束力が生まれれば、連覇への可能性は十分にある。
<関連リンク>
WBC関連ニュース