サッカーW杯 最新コラム

更新日:2010年06月28日

他人事ではない誤審が左右する試合への影響

ベスト8進出を賭けたラウンドオブ16は4試合を消化し、準々決勝で因縁のカードが実現した。アルゼンチン対ドイツだ。楽しみな一方、疑惑の判定が勝敗に大きな影を落とした。日本も他人事ではないのだ。

試合内容を左右する誤審。発生するのはわかっているが…

ところで……。27日に行われたラウンドオブ16の2試合では、疑惑の判定が勝敗に大きな影響を及ぼした。現地時間の16時にキックオフされたドイツ対イングランド戦で、ゴールラインを割ったランパードのシュートが認められなかったのだ。0-2から1点差に詰め寄り、攻勢を強めていたところでの不運である。2-2のタイスコアで前半を終えていたら、試合の行方はまったく違うものになっていたはずだ。

続くアルゼンチン対メキシコ戦では、アルゼンチンの1点目が明らかなオフサイドだった。結果は順当と言っていいものだが、メキシコからすればやりきれないだろう。ハーフタイムには両チームの選手とマラドーナ、それに審判団がもみ合うシーンも見られた。

判定が物議を醸すのはW杯に限ったことでなく、機械ではなく人間にジャッジをゆだねている以上、誤審はどの試合も内包するリスクである。しかし、当事者からすればたまったものではない。日本対パラグアイ戦で同じようなことが起こったら、僕は許せない。たとえ判定が覆らないとしても、何もせずに受け入れられるはずがない、と思う。イングランドとメキシコの痛みは、他人事でなかった。

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戸塚 啓

代表国際試合は2001年から全試合現場で観戦。Numberなどで執筆するスポーツライター

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