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Jスローガンから見る日本サッカーの方向性

J1、J2両リーグが今週末からいよいよ開幕する。1993年に開幕したJ1は17年目のシーズン、99年開幕のJ2は11シーズン目だ。各チームのスローガンから方向性を確認してみよう。

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

日本代表・Jリーグガイド

『原点回帰』を掲げる残留果たしたジュビロ磐田

Jリーグ
J1は17年目のシーズン、J2は11シーズン目に突入。今年は各チーム、どのような戦いを繰り広げてくれるのだろうか
J1、J2両リーグが、今週末からいよいよ開幕する。1993年に開幕したJ1は17年目のシーズンで、99年開幕のJ2は11シーズン目となる。

新たなシーズンへ向けて、各チームはそれぞれにスローガンを掲げる。シーズン前の恒例だ。文字数に制限があるわけでなく、漢字でも平仮名でも片仮名でも、英語でもポルトガル語でもOKだ(ブラジルと結びつきの深いJリーグでは、同国の母国語であるポルトガル語が英語と同じくらい身近である)。それぞれが自分たちの方向性を自由に打ち出すスローガンは、クラブごとの目標はもちろん日本サッカー全体の方向性が透けて見えるようで、なかなか興味深いものがある。

J1昇格1年目となるモンテディオ山形は、『J1出陣。』がスローガンだ。昇格1年目のクラブはひとまず残留を目標とするが、スローガンに「残留」と打ち出すのは少しばかり寂しい。そういう意味で『出陣。』はシンプルで分かりやすく、現実的なスローガンと言えるだろう。

昨シーズンは入れ替え戦の末に残留を果たしたジュビロ磐田は、『原点回帰』を掲げた。中山雅史、藤田俊哉(現J2ロアッソ熊本)、名波浩らを擁して黄金時代を築いたかつての名門も、ここ数年は優勝争いに絡めていない。

「今シーズンは勝つための原点に戻って、攻撃も守備も自分たちからアクションを起こします」とは、2003年シーズン以来の再登板となる柳下正明新監督だ。
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