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更新日:2008年09月25日
南アフリカW杯アジア最終予選、日本はほぼ順当と言っていい滑り出しを見せたが、グループBの韓国はいきなり危機感を募らせている。その理由は……
北朝鮮、伝統的スタイルで好スタート
南アフリカW杯アジア最終予選は、10か国をふたつのグループに分けて開催されている。日本のグループAはほぼ順当と言っていい滑り出しを見せたが、グループBはどのような状況だろうか。9月10日のマッチデイ2を終えての順位は、以下のとおりである。
1位 北朝鮮 1勝1分け 勝ち点4
2位 サウジアラビア 1勝1分け 勝ち点4
3位 イラン 1分け 勝ち点1
4位 韓国 1分け 勝ち点1
5位 UAE 2敗 勝ち点0
好スタートを切ったのは北朝鮮だ。UAEとのアウェイゲームで2-1の勝利を収め、中国・上海でのホームゲームで韓国と1-1で引き分けている。UAEでのアウェイゲームを戦った直後に韓国と引き分けたのだから、北朝鮮には悪くない結果だったはずだ。
北朝鮮の基本戦術は、守備重視のカウンターである。そのなかで重要な役割を担っているのは、川崎フロンターレに所属する鄭大世(チョン・テセ)だ。2月の東アジア選手権で日本から得点を奪ったこの24歳は、DFをなぎ倒すような馬力のある突破と思い切りのいいシュートで、チームのカウンターを高い確率で成立させている。
では、鄭大世を欠くといきなり攻撃が手詰まりになってしまうかというと、実はそうでもない。北朝鮮の伝統的なスタイルは、ショートパスをしっかりとつないでいくものだ。
05年2月に行なわれたドイツW杯最終予選の日本戦から、同点ゴールを思い出してもらえばいい。日本の左サイドでボールを奪うと、5本のパスをつなぎながらあっという間に逆サイドへボールを運んでいった。3年半前の埼玉スタジアムで見せたあのゴールシーンこそ、北朝鮮が本来得意とするパターンである。
目算狂い騒々しさ増す韓国
その北朝鮮と引き分けた韓国は、いきなり危機感を募らせている。昨夏2007年のアジアカップでサウジアラビアと引き分け、バーレーンに1-2で敗れたように、近年の韓国は中東勢との相性がいまひとつ良くない。3次予選でも、ホームでヨルダンと引き分けているのだ。苦手意識のない北朝鮮から確実に勝ち点をとっておきたいという思惑が崩れたことで、代表チームの周辺が騒がしくなっているのだ。
カギを握るのは海外組だろう。北朝鮮戦は国内でプレーする選手を中心にチームが編成されたが、マンチェスター・ユナイテッド所属の朴智星(パク・チソン)らが加わってくれば、彼ら本来の強さを取り戻すことはできるはずだ。北京五輪後にフランスリーグのモナコへ移籍した23歳の朴主永(パク・チュヨン)も、キーマンのひとりになってくるかもしれない。