文章:小野寺 俊明(All About「日本代表・Jリーグ」旧ガイド)
2月9日埼玉スタジアムで行われた2006 FIFAワールドカップのアジア最終予選の北朝鮮戦は2-1で辛くも勝利。ジーコ監督、選手のコメント、
現地からの試合レポートを元川悦子さんのレポートでお届けします。
●2月9日 ワールドカップアジア地区最終予選結果
<A組>
韓国 2-0 クウェート
ウズベキスタン 1-1 サウジアラビア
<B組>
日本 2-1 北朝鮮
バーレーン 0-0 イラン
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ジーコ監督
「ワールドカップ予選の難しさが出た試合。非常にタフな内容になった。早い時間帯でリードをしたが、その後はいつもなら確実にできるボールをつなぐプレーが、焦りのためかできなかった。
ハーフタイムに『いつも通り自分たちのリズムを見失わず、足下でボールを細かく刻んでいくように』と指示した。その結果、リズムはよくなってきたが、その時間帯に同点ゴールをされてしまった。選手たちはこの失点で浮き足立ってしまうかと思ったが、最後まで自分たちのサッカーをして、諦めずに勝つという強い信念を持って戦ってくれた。
後半は前半よりよい内容になったと思う。これまでも修羅場をかいくぐってきた経験が生きたのか、レフリーが試合終了のホイッスルを吹くまで、追加点を狙う努力をしてくれたと思う。勝ち点3を取って、この最終予選をスタートするという目標は何とか達成できた。これからも厳しい試合が続くと思うが、初心を忘れずに進んでいきたい」
……いつもなら確実にできるプレーが、今日はなぜできなかったのか?
「いつもはバックラインからボールをつなぐことでいいリズムができるが、今日はミスが多くて焦りが生まれた。その結果、縦にロングボールを入れてそこから狙おうとしたようだが、そういうボールは相手にも的を絞られやすい。日本のリズムではなかった。
サイドからのボールもなかなかグラウンダーにならなかった。それも焦りを増長させた。足下でつないだ時にはよいプレーができていたので、ハーフタイムにはそういう指示をした。同点にされてから選手たちはいつものプレーを思い出した。そしていい形が多く生まれた」
……今はホッとした気持ちなのか?
「注目を集める一戦だったが、安堵感というよりは、見てくださったみなさんに楽しんでもらえて、興奮してもらえる試合ができた。そういう喜びを感じている。選手たちにも言っていることだが、こういう仕事のできる人間は少ない。最後まで戦う姿勢を持ち続ける試合ができたし、そういう選手たちをベンチで迎えられた喜びがある。それが今の私の実感です」
北朝鮮、尹正水監督
「今日は友好的な雰囲気の中での試合だった。北朝鮮の選手はすべての力を出し切った。いい試合だった」
……後半は攻撃的になったと思うが、ハーフタイムの指示は?
「私は攻撃が最大の防御だと考えている。普段から選手たちには攻撃主体のサッカーをするようにと指示している。これからも、攻撃的なサッカーをしていきたい」
……早い時間帯に2人の選手を代えた理由は?
「戦術的な理由もあるが、コンディションがよくなかったので早めに変えた」
……6番を下げて8番を交代した時、同じポジションに入れたようだが、引き分けを狙おうとは考えなかったのか?
「試合とは勝つために行うもので、引き分けを狙うなど一切、考えなかった。16番の選手を上がり目のポジションに置いたのも、攻撃は最大の防御だと考えていたからだ」
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