文章:小野寺 俊明(All About「日本代表・Jリーグ」旧ガイド)
U-21カタール国際トーナメント
1月14日(金)17:30 日本 4-0 カタール
1月16日(日)19:30 日本vs.アルジェリア
1月18日(火)18:00 日本vs.ベラルーシ
1月23日(日)準決勝
1月26日(水)決勝、3位決定戦
※現地時間
●U-20日本代表メンバー●追加召集選手・試合日程全日程<A組>
1月14日(金) カタール vs. 日本
1月14日(金) アルジェリア vs. ベラルーシ
1月16日(日) ベラルーシ vs. カタール
1月16日(日) 日本 vs. アルジェリア
1月18日(火) 日本 vs. ベラルーシ
1月18日(火) カタール vs. アルジェリア
<B組>
1月15日(土) 中国 vs. 韓国
1月15日(土) ノルウェー vs. ウクライナ
1月17日(月) ノルウェー vs. 中国
1月17日(月) ウクライナ vs. 韓国
1月19日(水) 中国 vs. ウクライナ
1月19日(水) 韓国 vs. ノルウェー
1月23日(日) 準決勝
1月26日(水) 決勝・3位決定戦
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地元カタールを4-0で下し、最高のスタートを切った大熊ジャパン

1月14日は金曜日。イスラム教徒国では休日だ。人々は朝からモスクに出かけ、アッラーの神に祈りをささげる。そしてお祈りの終わった午後、町はモスク帰りの人で溢れ返るのだ。タクシーも簡単に捕まらないし、交通渋滞もひどいものだった。歩道も人でいっぱいだった。といっても、道を歩いているのは男性だけ。女性はほとんど見当たらない。そんな状況だから、異教徒とはいえ女が1人で歩こうものなら、あちこちから好奇の視線にさらされる。すでに自分は2003年ワールドユースの行われたUAEで同じ経験をしていたけれど、ドーハの方がより濃密な感じがした。UAEは中東では最も洗練された国。雰囲気が違うのも当然かもしれない。
町中がそんな様子だったから、U-21カタール国際ユーストーナメントの行われる地元クラブ「アル・アラビ」(写真)も熱心なサッカーファンで沸き返っているのかと思いきや、現実は全く違った。開幕戦のカタール対日本戦のキックオフ(17時半)1時間前に会場に着いたのだが、サポーターらしき人は誰もいない。会場設営スタッフと思しき人に「本当にここでサッカーの試合があるのか」と確認してしまったほどだ。カタール国際ユースは毎年恒例の行事なのに、大会そのものは全く盛り上がっていなかった。それでもキックオフ直前には在留邦人など100人近い観客が訪れた。異国に住む日本の人たちはユースといえども代表チームの試合を楽しみにしているのだ。
1年を通して暑さが厳しいという印象の強いカタールだが、1月は予想以上に涼しい。しかも今年は異常気象で例年より寒いのだという。この日は日中こそ気温16度くらいまで上がったが、日没後は12~13度に低下。厚手のジャンバーがないと辛いような気象条件だった。真冬の日本からやってきた選手たちにはむしろラクかもしれないが。
大熊清監督は前日練習で試した通りのスタメンをピッチに送り出した。GK西川周作(大分)、DF(右から)柳楽智和(福岡)、小林祐三(柏)、水本裕貴(市原)、ボランチ・吉弘充志(広島)、本田圭佑(星稜高)、右サイド・中村北斗(福岡)、左サイド・家長昭博(G大阪)、トップ下・兵藤慎剛(早稲田大)、FW平山相太(筑波大)、カレン・ロバート(磐田)という顔ぶれだ。一方のカタールも日本と同じ3-5-2。先発のうち7人がアジアユース・日本戦に出ていた選手である。
ワールドユース出場権を賭けた試合は壮絶なバトルになっただけに、この日もタフなゲームが予想された。前半の日本はカタールに攻め込まれる展開を強いられる。攻撃が持ち味の家長の背後に右サイドのアルハマド、トップ下のイブラヒムらが頻繁に侵入。ここを起点に彼らは次々とゴール前を脅かした。29分にはFWアハマドが強烈なシュートをポストに当てる。前半のシュート数はカタールの6本に対し、日本はたったの2本だった。
そんな苦境を打開しようと、日本は平山のポストプレーを軸として、家長のドリブル突破、本田のワイドな展開、兵藤のゴール前への飛び出しなどでチャンスを作るが、思うようにゴールを割れない。劣勢のまま45分が終わるかに見えた時、カタールのミスに助けられる形になる。前半38分の出来事だった。ロングボールに反応したカレンがペナルティエリアで引っ張られ、PKを得たのだ。これを兵藤が右足で確実にゴール左隅へ押し込み、ラッキーな先制点を手に入れた。
この1点が張り詰めていた空気を確実に和らげた。
●後半戦へ続く…