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結局、照明は5分後に復旧。指揮官は紅白戦を始めた。レギュラー組は楢崎、加地、中澤、茂庭、三浦、小野。稲本、中田、中村。鈴木、柳沢。人数の足りないサブ組には、コーチ陣が入った。加地が積極的に右サイドをオーバーラップする。中田とのワンツーからクロスを上げ、そのボールを受けた中田がゴールを決めるなど、得点にもつながる働きを見せた。しかし中田は「上がる時はもっとタテに走れ」「中に入ってシュートを狙え」「守備の時、後ろから指示を出せ」と彼に対し、厳しい要求を出す。初代表の彼は全てが初めての経験だった。
茂庭にしても、先輩である中澤を動かし、「黄金の中盤」を背後からコントロールしなければならなかった。その仕事はなかなか重かったはずだ。「周囲との連携を取りながら、バランスを考えた守りをしたい」と神妙な面持ちで話していた。だが、選手たちがようやく練習に慣れてきた頃、チュニジア代表の選手たちがピッチの周囲をぐるりと取り囲んだ。本来、練習予定のなかったチュニジア代表が急きょ、19時から公式練習を行うことになったのだという。日本代表は紅白戦を22分間行っただけでトレーニングを切り上げ、ロッカールームに引き上げる羽目になった。
確認すべきディフェンスラインの連携など何一つ確かめられないまま、大事な前日練習は終わった。これにはジーコ監督も怒りを隠せず、練習後のインタビューをドタキャンした。選手たちもピリピリした空気を感じたのか、主力の数人を除いて、足早にバスに乗ってしまった。まさに「アウェーの洗礼」を浴びた日本代表。けれども小野は「アウェーでいろいろやられるのは当たり前。驚くこともなかった。どんな状況でもサッカーをするのは一緒」と言い切った。つまり、日本の守備陣が新顔揃いでも、やはり負けるわけにはいかないのだ。
全く未知数のディフェンスラインで、DFトラベルシ(アヤックス)、FWジャジリ(ガジアンテシュポール)ら個人能力の高い選手を並べるチュニジアをいかに抑え、ゴールを奪うのか。守備陣には大いに注目したいものだ。
<取材・記事/元川悦子@チュニス>
※日本代表ジーコ監督、選手コメントはこちらへ※チュニジア戦後にも現地情報、コメントをお伝えします。
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