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エギングに必要なタックルを揃える!その1

エギングでアオリイカを釣るための講座第2回目。今回はエギングに必要なタックル解説のパート1です!

執筆者:中山 一弘

エギング、どんな道具が必要?

エギングを楽しむのはそれほど難しくない。難しいテクニックは必要なく手持ちのロッドとリールがあればそれで十分楽しめる。アオリイカの活性が高く、何を投げても釣れてくれるときにも、簡単な投げ竿セットの先に餌木を結んんだタックルでもゲットできるのだ。実際、ガイドは釣り目的以外の旅行中に堤防でアオリイカを発見、たまらず近所の釣具店に入って安いセット物のタックルを購入してキロ級を釣り上げたこともある。

何かのついでみたいなときにはそれでもよいが、確実な釣果を求たい場合や、エギングをより楽しみたいなら話は別。やはり、この釣りにマッチしたタックルで望みたい。もちろん、ガイドがこれから解説するテクニックも専用タックルあってこそなので、これを機会に安くても良いからぜひ揃えておいて欲しい。

ロッドとリールを選ぼう!

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エギング専用ロッドはPEラインの使用を前提に様々な形で工夫されていることが多い
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例えばこのロッドの場合、リール寄りのガイドに特殊なデザインが使われている。これによりライン放出時のトラブルが激減する
エギングに使われるロッドは8ftを中心にした専用のテーパーを持つタイプになる。釣具店に行けば「エギング用」「アオリイカ用」などと書いてあるコーナーが設けられていることも今では珍しくないので、現物を手に取ってみることは容易だろう。一見、シーバスロッドと同じように見えるが、ルアーとしては重たい部類に入る餌木にキビキビとしたアクションをつけなければならないため、全体的に硬めに仕上がっているのが特長。それに一日中ロッドアクションをつけながら釣りをすることも多いため、軽さも特に重要だ。

専用ロッドにはもうひとつ、取り付けられているガイドにも特長がある。後ほど詳しく解説するが、エギングはPEラインを使うことが前提とされるため、通常よりも低めにセッティングできるローガイド仕様が採用されているものがほとんどだ。これはライントラブルを軽減することが主な目的で、風の強いときは特に効果が表れる。キャストしたときにラインがガイドに絡んでいるようでは、せっかく乗ったアオリイカがすぐに逃げてしまうはずだ。

こうした専用ロッドの値段はピンキリで、1万円以下で買えるものから5万円近くするものまで様々。いろいろあって迷うと思うが、最初は安めのもので構わないからリールをセットした状態で軽く感じるものを選んで欲しい。長さは多少足場が高くても扱いやすい8ft、投げられる餌木の号数が3.5寸、または4寸までのものであれば良いだろう。

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エギングで使うリールは軽量でなめらかなドラグが必要
エギングで使うリールはロッドに合わせた大きさのものを使うのが原則。サイズはシマノ製なら2000~2500番、ダイワ製なら2000番クラスが使いやすい。シーバスと比べて一回り小さいサイズになるが、これはPEラインの使用が前提となることや、少しでも軽くしたいという理由からだ。スプールは断然浅溝タイプがオススメで、これを選んでおけば細いPEラインを巻くときでも下巻は不要となる。リールのグレードは様々だが、ドラグも重要なので予算内でなるべく高価なものを選んでほしい。

ラインとリーダー

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PEラインには様々な種類があるので好みで選ぼう。リーダーはフロロカーボン2号前後がオススメ
ロッドとリールの項でも解説したとおり、エギングでもPEラインの使用が前提となる。エギングがこれほどブームになった背景にPEラインの発達があるといっても過言ではないほどで、感度、飛距離、水捌きの良さ、伸縮性がゼロに等しいことからはじめてできる餌木の演出など、メリットは計り知れない。今回のシリーズもテクニック解説まで進んだころに、なぜPEラインが有利かよりはっきりしてくるので、タックルを購入するときはぜひこのタイプを選んでおいてほしい。

PEラインの号数は0.8~1号(12lb前後)を中心に考えればよい。よほどのことがない限り、このサイズがあれば不足はないはずだ。最近では数メートル置きにマーキングされているラインや目立つカラーのもの、逆にイカにラインの存在を気づかせないナチュラルカラーのものなど様々な製品がある。日中にエギングを楽しみたいときはマーキングされているものがカウントダウンしやすくて便利だし、夜間がメインなら目立つ色のものが使いやすい。イカがスレているようならナチュラルカラーも効果的だろう。この辺は好みで選んでもらって構わない。値段との兼ね合いもあるので、釣具店のスタッフと相談してみるのもよいだろう。

なお、PEラインの先にはリーダーが必要になる。エギングで使われるリーダーはショックをやわらげる効果や餌木のアクションに負けないラインのコシを持たせるために使われるものなので、シーバスや他のターゲットのように根ズレや魚体への接触を前提とする必要はない。そのため、使われるサイズも細めでナイロン、フロロカーボンラインでいう2号前後が定番だ。これをPEラインと結束するためのノットは今後詳しく解説するが、リーダーがないといろいろ不便なので、PEラインと一緒に購入しておくとよいだろう。一度に使うのは長めにとっても1m程度なので、30m巻きのボビンがひとつあれば楽にワンシーズンは過ごせる。ナイロン、フロロカーボンの選択は好みで構わないが、感度の点でフロロカーボンのほうが人気だ。

>>まだまだ続きます、エギングタックル編!>>
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