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portrait(46)-橋本栄

この頃は特定の人物への思いやイメージではなく、それを超えた想像の人物像の中に安らぎや優しさなどを感じさせる絵を描いてみたいと思うようになりました。

執筆者:松原 洋一

HASHIMOTO SAKAE
        

橋本栄
1947年 福島県出身
1971年 福島大学教育学部卒業
2003年 早見芸術学園日本画塾卒業
その他の情報

絵は、20代の頃よく山に登っていて山で絵を描きたいと思って始めたのがきっかけでした。仕事の合間、細々と続けてきましたが、50代に入り子供も大きくなったので日本画に専念。試行錯誤の連続です。

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◇制作の視点

若い頃から人物を中心に描いてきました。特に、最も身近である我が子をモチーフにしたり、自分自身の子供時代の思い出から描くことが多く、それは家族や自分の思い出でもありました。しかしこの頃は、これまでのような特定の人物への思いやイメージではなく、それを超えた想像の人物像の中に安らぎや優しさなどを感じさせる絵を描いてみたいと思うようになりました。 女性のもつ柔らかくしなやかな線や、子ども特有のフォルムや動きなどにひかれます。 日頃は実際のモデルをスケッチすることを大切にしながらも、作品にするときは、現実に見える人物の形や色、または背景など実景にこだわらない『創造と想像の世界』を求めていきたいと考えています。
◇自分の作品について

「宙 II」/自分の子供時代の記憶を重ね合わせながら、子供の世界の自然で伸びやかな姿を表現したいと思って子供の情景をシリーズ的に描いたもののひとつです。

「宙 II」


「奏」/以前は、本画制作に入る前に人物などをしっかりとデッサンをし、それにこだわりながら描いていました。しかし今は、形も色ももっと自由になって描きたいと思い、制作をするときはモデルを使わずに描いています。
「奏」
◇いま関心のあること

私は伝記を読むのが好きなのですが、そこには様々な人生のドラマがあります。どんな分野で活躍した人でも共通して言えるのは、熱い思いや立ち向かう意欲など“心のあり方”がその人の潜在能力の発揮を大きく左右しているということです。伝記を読むと、自分にエネルギーを与えてくれます。



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