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更新日:2004年12月30日

週刊【山田真巳エッセイ】(その32) タージ・マハール

編集部 All About 写真

タージ・マハールはインドのウッタル・プラデッシュ州アグラ市にある。同州は全国で最も国会議員数が多く、いろんな意味でエネルギー磁場の強い所だ。

文章:山田真巳
YAMADA MASAMI
         1996年~ インド ニューデリーに在住

左は「インコ」(クリックで拡大)
ヒンドゥー教の三大神の一、破壊と再生を司るシヴァ神は、インドで最も人気の高い 神様だ。三叉戟や稲妻、第三の目で知られる強烈な個性の持ち主だが、日本仏教に取 り入られた後は大黒天と呼ばれ、ふくよかな容貌と穏やかな気質で愛されるように なった。

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タージ・マハール

ニューデリーの南約200キロに、世界遺産に指定されたタージ・マハールがある。 インド史上最大のイスラム王朝ムガール帝国第5代帝王シャー・ジャハーンが、最愛 の妻ムムターズ・マハールの死を悼み22年の歳月と莫大な費用をかけて建造した廟 である。この美しい大理石の建物を日本画で描いて見たいと思い、どの方向から描い たらよいかと、建物を一周してみた。しかし良いアングルが見つからない。そこで裏 手を流れるヤムナ川の対岸にも行って見た。しかしこの建物が一番美しく見えるアン グルは見つからなかった。仕方なくタージ・マハールの真正面に戻ってきた時、その 左右対称の美しさに圧倒された。しかも建物がその前にある池に映り上下対称にも なっている。きっと設計者はこの真正面から見ると一番美しいように建てたのではな いかと感じた。そう言えば学生時代にイスラムの美の基本はシンメトリーだと習った 事を思い出した。タージ・マハールが建造されていた1600年代前半の同じ頃、日 本では天皇家の別荘として桂川の畔に桂離宮が作られていた。桂離宮では何処から見 てもシンメトリーの場所はなかったと思う。日本の美しさは左右非対称の調和にあ る。全く異なったコンセプトと全く異なった理由で歴史的な世界最高水準の建築物が 7000キロも隔たった場所で同時に造られていたとは偶然とも思えないのだが。


「タージ・マハール」(クリックで拡大)

タージ・マハールはウッタル・プラデッシュ州アグラ市にある。同州は全国で最も国 会議員数が多く、同州を押さえる事が出来れば、インドを押さえる事が出来ると友人 の政治家が言っていた。色んな意味でエネルギー磁場の強い所だ。


※次回は「ラクダに乗った少年」です。     

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