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更新日:2004年05月27日

週刊【山田真巳エッセイ】(その1) 風を食べて飛び続ける鳥

編集部 All About 写真

風を食べて飛び続ける鳥

文章:松原 洋一(All About「日本画」旧ガイド)
YAMADA MASAMI
         1980年 パプア・ニューギニア国立博物美術館に於いて山田真巳日本画展開催。

左の写真はポスト・クーリア紙の一面トップに掲載された展覧会初日の様子。 「評論家を脱帽させたパプア・ニューギニアの作品」という見出しで報じられる。(クリックで拡大)

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山田真巳略歴
    
風を食べて飛び続ける鳥

パプア・ニューギニアはよく"鳥の楽園"と呼ばれている。その理由は昔からこの島には鳥をねらう猛獣がいないのだ。そのため野生なのに羽が退化して、大型化して、飛べない鳥も沢山生息している。しかし屏風絵の左側の大きな"火喰鳥"は大量の鳥肉が採れるため人間にねらわれたのだ。また右下の青い"冠鳩"の頭の飾り羽も、ヨーロッパの貴婦人たちが競ってこれを帽子に付けた時代もあった。中央に飛んでいるのが"極楽鳥"でパプア・ニューギニアの国鳥である。"風鳥"とも呼ばれ、一生地上に降りることなく、"風を食べて飛び続ける鳥"という夢のような俗信があるが、実はその美しさゆえ乱獲され、剥製にされて大量に輸出された。その時どう言う理由か足はすべて切り取られていた。一説には足は薬になったとか。鳥たちにとっては受難の時代であったが、現在はワシントン条約の指定種として国際的に保護されるようになったので、再び"鳥の楽園"になりつつある。私も極楽鳥の俗信のように一生止まる事無く、霞を食べても飛躍し続ける画家でありたいと思っている。


「極楽鳥屏風(部分)」160x320cm 1980年 山田真巳日本画展出品 (クリックで全体像)


※次回は「鳥の女王と貧乏絵描き」です。     

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(執筆者:松原 洋一)

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