3月 品格ある日本の家族(タヌキ)
 |
| <DATA>タイトル:『有頂天家族』出版社:幻冬舎著者:森見登美彦価格:1,575円(税込) |
2006年に上梓した『夜は短し歩けよ乙女』で大ブレイク。人気・実力ともに兼ね備えた森見登美彦には熱狂的なファンが多い。そう、書店員にも。4月初旬に発表になる本屋大賞で最有力候補になりそうなのが『有頂天家族』。京都・糺ノ森に住む可愛い狸(たぬき)四兄弟が父の死の謎を追う物語だ。
父は生前、兄弟が何か悪さをして騒ぎを起こすたびに
「それは阿呆の血のしからしむるところ」といっていた。その阿呆の血がもたらす奇想天外な出来事に笑い、家族愛の描き方に涙腺がゆるむ。
例えば次男は父の最後のセリフを酔っ払って忘れてしまい、ずっと悩んでいた。それを終盤で思い出すのだ。父が何といったのか知ったとき、こういう親こそ品格があるのだと感じた。
天狗や七福神も登場!
<DATA>
タイトル:
『有頂天家族』出版社:幻冬舎
著者:森見登美彦
価格:1,575円(税込)
わがままだけどチャーミングな天狗・赤玉先生のモデルはこの人かも。森見登美彦の文体に影響を与えているといわれる作家は? 答えは次のページに。