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自転車のチェーンの直し方!外れた時のギアと変速機

外装変速機を採用した自転車やスポーツサイクルに乗っていると必ず遭遇する「チェーンが外れた」というトラブル。どんなにしっかり調整していても、条件次第でチェーンはあっさり外れます。現場ですぐに対応できるよう、直し方を知っておきましょう。

執筆者:佐藤 旅宇

自転車のチェーンが外れやすい状況とは

自転車のチェーンが外れた時の直し方!

自転車のチェーンが外れた時の直し方!

直し方を説明する前に、どのようなシチュエーションで自転車からチェーンが外れやすいかを知っておくといいです。以下のようなケースは、特に注意しましょう。
 
  1. 変速機の調整不良。
  2. ペダルを強く踏み込んだ状態でフロントギアを変速。
  3. 段差の多い道を走行中に変速する。

1の場合は、外れたチェーンを元通りにしても、変速時にまた外れてしまうので調整が必要です。ディレーラー(変速機)の調整は、初心者には比較的難しい作業なので、自信がない人はショップにお願いするようにしましょう。
 
自転車のチェーンの直し方
 

自転車のフロントギアからチェーンが外れた場合の直し方

チェーンが外側に外れたケース

チェーンが外側に外れたケース

チェーンが内側に外れたケース

チェーンが内側に外れたケース

まずは、比較的頻度が高いフロントギアのチェーン外れについて説明します。写真のように、チェーンはフロントギアの外側か内側に外れます。
 
変速機をシフターで動かす

変速機をシフターで動かす

1.まずシフターを操作してフロントディレーラー(前変速機)を動かす。チェーンが内側に落ちている場合は一番小さなギア、チェーンが外側に落ちている場合は一番大きなギアに。
 
テンショナープーリーを押すだけでチェーンを緩められる

テンショナープーリーを押すだけでチェーンを緩められる

2.外装変速の場合、リアディレーラーのテンショナー機構がチェーンを引っ張ることでギアの駆動力を伝達する仕組みになっている。外れたチェーンを戻す際にはテンショナープーリーを押して緩めながら作業する。
 
内側に外れた場合は小さいギアの下側にチェーンをかける

内側に外れた場合は小さいギアの下側にチェーンをかける

外側に外れた場合は大きいギアの下側にチェーンをかける

外側に外れた場合は大きいギアの下側にチェーンをかける

3.内側に落ちたチェーンは内側の小さいギアに、外側に落ちたチェーンは外側の大きなギアにかける。ギアの下側からかけるのがポイント。軍手をして作業すると油で手が汚れない。
 
クランクを空回りする方向に回す

クランクを空回りする方向に回す

4.クランクをゆっくり逆回転させてチェーンをすべてギアに乗せれば完了。
 
チェーンをギアに乗せることができた

チェーンをギアに乗せることができた

 

自転車のリアのギアからチェーンが外れた場合の直し方

変速機の調整が正しくないとチェーンが内側に落ちてしまう

変速機の調整が正しくないとチェーンが内側に落ちてしまう

フロントとは違い、走行条件だけでリアのギアからチェーンが外れてしまうのは珍しいケース。多くは、変速機のセッティングが合っていないことから、写真のように内側にチェーンが外れてしまう。
 
一番外側のギアに入るようにシフターを操作する

一番外側のギアに入るようにシフターを操作する

クランクを正方向に回転させる

クランクを正方向に回転させる

一番外側のギアにチェーンが戻ってくる

一番外側のギアにチェーンが戻ってくる

この場合はギアを一番外側、つまり重いギアに合わせてクランクをゆっくり正回転させれば、チェーンがギアへと戻ってくれる。もしチェーンが隙間に噛みこんで戻らないようなら、クランクを強引に回さず、手でギアに乗せるようにしましょう。

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