廃線めぐりの楽しさを味わうには、自転車が最適です。車では入っていけないような道でも、自転車ならラクラク。また現地まで輪行すれば、往復で鉄道と自転車の両方が楽しめます。今回は、奥多摩の廃線跡をたどる旅を紹介します。
(この記事は
自転車生活vol.9を元に作成しています。レポートしていただいたのは、エンジニアの柏熊秀雄氏です。)
スタートはJR奥多摩駅
 |
| 目的地まで輪行 |
休日運行の「ホリデー快速おくたま」に乗ると、1時間半もすればJR奥多摩駅に到着です。その際、輪行で行くなら最後尾か空いた車両で作業するといいでしょう。奥多摩駅を出発して右手に見えてくるのが小河内線。この線路はもともとダム工事用鉄道で、終点付近の地名から、通称「水根線」とも呼ばれていました。今はその使命を終えて休止線扱いとなっています。
 |
| JR奥多摩駅を出発! |
むかしみちで廃線を身近に味わう
 |
| 「むかしみち」で最初に目に入ってくる踏切跡。線路上は立ち入り禁止。 |
日原街道経由で南氷川の街中を少し走った後、右手の脇道へ入ってみましょう。そこからダム近くの水根地区まで、「奥多摩むかしみち」という旧道が続いています。
「むかしみち」は、入った途端に急な登り坂。しかし、この坂道を登りつめると、右手からいよいよ錆びた線路と合流です。「むかしみち」と斜めに交差する草生した踏切跡か、廃線めぐりの醍醐味が味わえます。
 |
| コンクリートの大きなトンネル。中の空気はヒンヤリしている。 |
その踏切上から奥をのぞくと、草生した線路の背後にコンクリートの大きなトンネルが現れます。山奥でこういう光景に出くわすと、鉄道が好きな人でも少々ゾクッとしてしまうかもしれませんね。でもご安心を。「むかしみち」は、休日になると多くのハイカーで賑わっています。
踏切を渡り、線路を段々と左手に見下ろしながら山道をしばらく進んでいくと、小河内線はトンネルの中へ吸い込まれていきます。そこから先の道は、別荘地帯の舗装道路に変わってくるので走りやすいです。
>>次のページでは、「境の大鉄橋」を紹介します。>>