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更新日:2007年02月19日

『ドリームガールズ』監督単独インタビュー

編集部 All About 写真

本年度アカデミー賞最多6部門8ノミネートされている『ドリームガールズ』。来日されたビル・コンドン監督への単独インタビューに成功しました! 【独占】♪「And I am Telling You」撮影秘話掲載。

文章:南 樹里(All About「映画」旧ガイド)

『ドリームガールズ』
ビル・コンドン監督来日単独インタビュー

『ドリームガールズ』ビル・コンドン監督来日単独インタビュー

ビル・コンドン監督

アメリカ・ニューヨーク生まれ。コロンビア大・哲学科出身。『シカゴ』(脚本)、『ゴッド・アンド・モンスター』『愛についてのキンゼイ・レポート』などで知られる。

◆映画化権、獲得について◆

——南:(*プレスを見せつつ)『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004)の監督にお目にかかれると思って、本日のインタビューを楽しみにしておりました。※日本のマスコミ用プレス資料[冊子]を持参。

ビル・コンドン監督:(満面の笑みで)ありがとう。ちょっとそれ見せてもらえるかな? (プレスを手にしてゆっくりと1ページずつめくり、じっくり目を通す。所々、「ナイス」「グレート!」の声をあげていた)。初めて見たよ。

——南:喜んでいただけたので……持参して良かったです。早速ですが、本作『ドリームガールズ』は、その『愛についてのキンゼイ・レポート』製作中に映画化の交渉をされていたとか。

ビル・コンドン監督:その通りだよ。そもそも『シカゴ』(2002)の脚本を手がけた際に『自分でミュージカル映画の脚本を書いて、監督もしてみたい!』って情熱に火がついてね。その頃から、もし自分が映画化できるならば、素晴らしいストーリーと音楽の「ドリームガールズ」しかない! と思っていたほど。なんたって1981年の初演の時に見て以来、大好きな作品だからね。

——南:権利者のデビッド・ゲフェン氏は、25年以上も映画化を避けて「ドリームガールズ」を守ってきたわけですが、映画化の許可を得た「決め手」は何だったのでしょうか?

ビル・コンドン監督:プロデューサーのローレンス・マークが、まず電話で映画化を申し出た。舞台の映画化は失敗するケースが少なくないからね。その時には丁重に断られてしまったんだよ。その後、デビッド・ゲフェン氏から、ラリー(=ローレンス・マーク)と一緒にランチに招かれたんだ。その時に自分の映画化の構想だとか、本作への思いをありったけ述べたよ。結局、そのランチ時に映画化の許可がもらえてね。

——南:その、ランチから18週後に初稿を完成させた、というのは本当ですか?

ビル・コンドン監督:(笑い)18週じゃなくて、18ヶ月(=1年半)だよ。許可をもらえたわけだから、脚本を急いで書かなければ! と思ったけれど、ちょうど『愛についてのキンゼイ・レポート』の製作中だった。ゲフェン氏に話したら「映画化までに20年以上かかっているんだから、今さらあせらなくても」って言ってくれて。結局、そのランチから18ヶ月後に初稿が完成したというわけ。

——南:『たった一度の感動を、生涯大切にしたい』と思えるような、舞台など「生」で得られる感動がありました。

ビル・コンドン監督:そう言ってもらえると本当に嬉しいよ。生の舞台の感動を届けたかった。それこそが、まさにわたしの目指したものだからね。

◆音楽・キャラクター◆

『ドリームガールズ』ビル・コンドン監督来日単独インタビュー

監督、ジェニファー・ハドソン、ローレンス・マーク
2月14日、来日記者会見@ブルーノート東京(東京・青山)

——南:要(かなめ)の音楽は特に素晴らしかったです。

ビル・コンドン監督:オリジナルはオペラだったから、セリフは少なく、歌から歌へというものなんだ。でも、それでは映画には向かない。歌と歌の間や、歌い始めは自然になるようにしたかった。

——南:映画のために4曲書き下ろしたヘンリー・クリーガーさんに対して、どのようなオーダーをされたのでしょうか?

ビル・コンドン監督:書き下ろしの4曲の中で最初に登場するのは、エフィ(ジェニファー・ハドソン)が歌う♪「Love You I Do」なんだけど、基本は「恋」の歌。でもエフィが「あなたの瞳が素敵」と言ったら、カーティスが「今晩、二人の時に」という、歌いながらの掛け合いは映画では不自然だった。そこで「CCが書き下ろした、彼女の練習用のラブソングにしたら、不自然さがなくなる」って考えた。まず、そういう設定をヘンリーに話して、作詞家と相談したりしながらヘンリーは書き上げたんです。(ヘンリーが)書いては、(わたしの元に持ってくると)やり直しというのを、ヘンリーとわたしの間で、何ヶ月も続けました。

—— 書き下ろし4曲のうち3曲(「Love You I Do」「Listen」「Patience」)が、第79回アカデミー賞オリジナル主題歌賞にノミネートされました ——

——南:ところで映画のキャラクターは、ミュージカルに忠実なんでしょうか?

ビル・コンドン監督:いや、映画用に少し脚色している。

——南:そうなんですね。たとえば、カーティス役(ジェイミー・フォックス)を見ていて「ヒドイ」と思うことはありましたが、よくありがちな極端な悪に偏らせず、ラストには(カーティスを)気の毒に思えました。

ビル・コンドン監督:そうだよね。カーティスは英雄って感じじゃない。やり方は汚いけれど、そんなに悪い事をしているわけではない。それに彼の意見は結構、的を射ているんです。

——南:ええ。カーティスのお陰で念願の「成功」を手にしたわけですから。

⇒『ドリームガールズ』監督インタビュー
【独占】とっておきのお話を披露してくれました!

『ドリームガールズ』ビル・コンドン監督来日単独インタビュー『ドリームガールズ』
[DREAMGIRLS]
2007年2月17日[土]~日劇3ほか全国ロードショー
監督・脚本:ビル・コンドン (『シカゴ』脚本)
出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ他
2006年/アメリカ/2時間10分/配給UIP映画
            公式サイト:
http://www.dreamgirls-movie.jp/top.html

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Interview with BILL CONDON on [DREAMGIRLS]

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(執筆者:南 樹里)

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